薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
タココンブの名前の由来。
タココンブ(CSLベーリング、主成分ヒトフィブリノゲン、トロンビン、アプロチニン、ウマコラーゲン)は、心臓や肝臓、肺などの手術の時に、臓器の傷をくっつけるために用いられる薬です。タココンブは、出血を止めたり、傷を埋めるためのタンパク質などでできていて、シート状の形をしています。タココンブの成分の中でも、フィブリノゲン、トロンビンは、人の血液を固まらせるメカニズムに関わる重要なタンパク質です。

タココンブの名前の由来。
タココンブは傷を速やかにくっつけるための薬なので、「速さ」を意味す る接頭語「Tacho」(タコメーターのタコです)と「組織を接合する」または「コラーゲンシ ートとフィブリン接着剤の合体」という2つの意味をあらわす「結合」(combination) を略した「Comb」(コンブ)をくっつけて、タココンブと命名されたそうです。

タココンブ、、初めてきいたときには何の薬だろ??って思いました。まさか、タコとコンブが原料の薬だとか、、一度見たら忘れられないです。英語での由来は、こじつけのような気がしてなりません(笑)ちなみに原料には、ヒト、ウシ、ウマのタンパク質が使われてます。

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ジオンの名前の由来。
ジオン(田辺三菱製薬、主成分 硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸)は、痔を治療するための薬です。ジオンは、痔の中でも内痔核(いぼ痔)の治療に用いられます。ジオンをいぼ痔がある部分に注射すると、痔の部位に一時的な炎症を起こし、その炎症からの自然回復力によって痔をつぶします。また痔の部分の血管の血液量を減らして、痔からの出血を止めます。

ジオンの名前の由来
ジオンは「痔(Zi)核を1回(One)の治療で治す」薬である、という意味を込めて、ジオン(ZIONE)と命名されたそうです。

一度聞くと、もう忘れようがない名前です。まさか、某アニメ好きの人が命名した訳ではないのでしょうが。。


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ヒアレインの名前の由来。
ヒアレイン(参天製薬、主成分ヒアルロン酸ナトリウム)は、ドライアイやコンタクトレンズによっておこる眼(角膜)の傷を治療するための薬です。ヒアレインは、目の角膜の細胞の成長をコントロールすることで、角膜の傷が治るのを早めます。また、ヒアレインには水を含みやすい性質(保水性)があるので、ドライアイなどでの目の乾燥を防ぐ作用があります。

ヒアレインの名前の由来
ヒアレインの主成分であるヒアルロン酸を意味する「ヒア」と、ヒアレインの保水性により角膜を潤すという意味をこめた「レイン(雨)」を組み合わせて、ヒアレインと命名したそうです。

目が潤っていくところを雨に例えた、命名者のセンスが気に入っています。確かに、目薬のしずくも雨みたいですよね。


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クリアナールの名前の由来。
クリアナール(田辺三菱製薬、主成分フドステイン)は、気管支喘息や気管支炎の時に。痰を出しやすくするための薬です。クリアナールは、痰の粘液成分(ムチンっていいます)を作る細胞の活動を弱めることで、気管支の中の粘液をさらさらにして、痰を出しやすくします。

クリアナールの名前の由来
クリアナールによって痰を出しやすくすることで、気管の中がスッキリきれいになることから、Clear(クリア)& Cleanになる(ナール)という意味をこめてクリアナールと命名したそうです。

あまりの直球勝負に、何も書けません。
手抜きじゃないです(笑)

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クリアナール(フドステイン)の構造式

先入観。
昨日、「プラセボ効果」のことを書いたんで、
ついでに今日は「先入観」の話。

私たちは、動物を使っていろいろな実験するのですが、
動物の行動を観察して、薬の効きを判断することがあります。

例えば痛み止め。
足への痛み刺激に対する行動(足をなめたり、ふったり)を
基準にして、動物の痛み感覚を調べます。
化合物を飲ませた時、飲ませないときの違いを調べることで、
化合物による痛みの押さえ具合を判断します。

さて、このような行動を観察する実験の場合には、
化合物を飲ませる人と、行動を観察する人とを別々にして
観察する動物が、薬を飲んでるのか飲んでないのか、
分からないようにしています。

これは、実験者が無意識に持っている「先入観」が
実験結果に反映するのを防ぐために行う操作です。
この操作を私たちはブラインドをかけるといってます。
(盲検法という方法です)

動物に痛み刺激を加えるには、専用の機器を使うのですが、
実験者が足に刺激装置を当てるやり方次第で
痛み刺激の強弱が少しですが変わってきます。

実験者が、この動物は薬を飲んでいる、ということを知ってると、
「先入観」のため、無意識のうちに、痛み刺激を弱くしてしまう
なんてことがあります。

痛み刺激が弱くなると、動物の反応が弱くなって、
見かけ上、薬が痛みを軽くするように見えてしまう。。

つまり、化合物が実際には効いてないのに、
あたかも効いているように見える、、これはマズいですよね。

そのため、実験が終わり、データ整理するときに
初めてどの動物が化合物を飲んでいるか、
が分かるようになっています。

薬の臨床試験の場合も同じです。
「プラセボ効果」の影響と、医者の「先入観」を防ぐため、
誰がプラセボをのんで、誰が薬を飲んでいるかは、
患者も医者も知りません。

知ってるのは、試験に関係のない第三者だけ。

データを取り終わり、統計処理をするところで、
初めて誰が何を飲んでるのかが分かります。
これをキーオープンというのですが、
この瞬間は、みんなどきどきモノです。

「先入観」をなくせ、とよく言いますが、
人間、なかなかそうは簡単にはいかないものなのです。


ここ数日、スパムコメントが多いので、
コメント時に画像認証をかけさせていただきます。
ご面倒をおかけしますが、よろしくおねがいします。


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