お水を一定の温度に保つことが出来る水槽みたいなものです。
朝一番で実験室に入ると、恒温槽のスイッチをまず入れます。
細胞さんを飼う培地(培養液)は、普段は冷蔵庫に入れてます。
売り物の培地に、ウシの血清を隠し味(本当)に加えたもの。
で、いきなり冷たい培地に細胞さんをさらすわけにはいかないので、実験の前に培地を温めます。
恒温槽に培地の瓶を付けて、
温度が37℃まであがるのを待ちます。
その間に、道具の準備とか試薬の準備をして、
準備がちょうど終わるくらいには、
培地がほどよい暖かさになってます。
いつもは。
しかし、今日は、、あつっ!あついです。熱湯です。
温度計を見ると56℃。やられた!
前使った人が設定を37℃に戻してない。
恒温槽が56℃になってた理由は、すぐわかりました。
培地に入れているウシの血清には、
細胞さんの増殖に悪影響をあたえるタンパク質が入ってるんで、
56℃のお湯で温めて、そのタンパクをつぶします。
(これ、非働化っていいます)。
私も、血清の非働化はときどきやるんですが、
恒温槽は、37℃で使う人がほとんどなので、
普通は使い終わったら37℃に戻すのが暗黙のルールです。
スイッチ入れたときに確認しなかった私が悪いという話もあるのですが、、
大事な培地を一つ没にしてしまいました。
もしかしたら培地に影響はないかもしれないけど、
56℃で煮詰めた培地で細胞さんを飼う勇気は私にはないです。。
新しい血清入り培地を作り直して、実験しました。
この血清、ロット指定してる貴重なやつだから、
大事にしたいんだけどなぁ。
ああ、貴重な血清を無駄にしてしまった、、がっくり。
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細胞さんのご機嫌取りは、なかなかむつかしいです。ちょっとでも、条件変えると、怒って増えなくなってしまうし。今回は、幸い細胞には害がなくてたすかりました。
培地って言うのも何となく言葉は分かりますが、
ビジュアル的なイメージが湧きません。
私は文系の出身なので、
(しかも化学はからきしダメで・・・)
日々実験できる仕事って、
とても興味あります。
またいろいろとお教えください。
とても勉強になります。
普段は俺しか使いませんが時々別の人が使います。で、彼が使い終わった後、60℃のまま放置してあったらしく恒温槽の中の水がほとんどなくなって、空焚き状態でした。
煙出てたし、あれは危なかったな…。
実験でうっかりミスするとテンションがた落ちですね。
最近はないけど、昔はよくやったなぁ。
培地っていわれて連想するのは、赤い液体のボトルですね。
赤いのは、pH指示薬が入ってるからです。
(透明な液もありますけど)。
細胞が増殖するのに必要な栄養素が入ってます。
実験結果によって、悲喜こもごも、の商売ですが、
結果を待つわくわく感がたまりませんよ。
昔の恒温槽は、空焚き防止の装置がありませんでした。私の大学のこと、ぼや騒ぎになったことがあります。最近のはエラーがでて止まるようです。
恒温槽でのミスは、はじめてじゃないかな。油断大敵です。
今日の記事は専門外の私には少し難しすぎたかも知れませんが、読ませていただきました。
薬を作るには大変なのですね。
悲しい事象となりましたね・・
失敗しないためには癖付け(確認付け)は大事ですね。
実験も、他の仕事と一緒で、ミスは自分で防がないといけない、と実感した一日でした。ちょっと、痛い体験でしたが。
>ぬっさんさん
油断してました。。後悔先に立たず、ということで、指差し確認、励行します。
やはり温度管理大変なんですね。
きっと、うちらが思っている以上に、温度や環境にお気遣いされているんですね。
お疲れさまです。
でも、読まさせてもらって・・・なぜか楽しいです。
リンク設定していただき、ありがとうございます!!
人肌に温めて住んでもらうなんて、ネズミと同様、いい物件なのではないでしょうか。
床暖房と縁遠い生活をしている私には羨ましい限りです。
やっぱり生き物を扱うのは大変です。
大概は器械が調節してくれるんですが、
最後は人が確認しないとだめですね。
人の失敗は何の味、、、
お楽しみいただけたでしょうか(笑)
>根無し草さん
細胞さん、どんどん増えてもらわないと商売にならないんで、
好条件の物件を薦めています(笑)。
ぬるめのお風呂にずっと浸かってる感じなのかな。
確かに気持ち良さそうです。。
>LRさん
こんばんは。楽しんでいただいているようで、とってもうれしいです。知らない世界を覗くってのは、ワクワクしますよね。専門的な言葉がでてきて、わかんなかったりしたら、遠慮なくコメントください。それをネタに日記書きますんで(爆)。
それでは、お待ちしています。
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