FC2ブログ

薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

100万分の1リットルをはかり取る はてなブックマーク - 100万分の1リットルをはかり取る

お休みなんですけど、お仕事の話。

いつも使ってる道具に、ピペットというのがあります。一定量の液体をはかり取るのに使う道具のことで、バイオやってる人なら、一度は使ったことがあると思います。100万分の1リットル(1マイクロリットル)という単位で、液体をはかり取ることが出来ます。業界では、ピペットマン(ギルソン社製のピペット)という名前の方が、通りが良かったりします。

なんで、こんなに少ない液体をはかり取るのでしょうか。

バイオの実験と言うと、試験管とかフラスコとかイメージされる方が多いと思うんですが、私たちが普通使ってるのは、96穴プレート、つまり96個のくぼみ(well)がついたプレートです。1つのwellの中には300マイクロリットルの液体が入り、この中でいろんな反応を行います。

評価しなくてはいけない化合物の数が半端じゃないので、試験管一本一本でやってたら、とてもじゃないけどやってられません。あと、できるだけ化合物はケチケチ使わないといけないので、使用する液体の量を出来るだけ少なくしないといけません。というわけで、ピペットを使って、96穴プレートの wellのなかに、1マイクロリットルの単位でチビチビと液体を入れていくのです。

1つ1つのwellに、ちまちまと入れていくのはしんどいので、写真のようにいっぺんに12個のwellに入れることが出来るピペットを使うことが多いです。最近の機種だと、一度に10回分の液を量りとり1回ずつ入れていくという、分注作業が出来るタイプもあります。これだと、96well入れるのに30秒かかりません。昔、1wellずつ10分以上かけていれてたあの苦労は何だったんだ?と思います。

マイピペットってのが、あこがれなんですけどね。一本数万~十数万するんで、手が届きません。残念。

人気blogランキングへ

応援ポチッとお願いします





関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

[ 2007/05/03 17:27 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

スポンサードリンク

この日記のはてなブックマーク数

このブログが生まれて
最近のコメント
プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/

ミニ提灯データベース
http://kentapb.nobody.jp/
でどうぞ。


本ブログに関するご質問・ご意見などはこちらまで↓
ご使用の際は、@マークを半角に直してください。

kentapb@gmail.com

トラックバック


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...