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薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

ないものはない、でも、ずっとないわけではない。 はてなブックマーク - ないものはない、でも、ずっとないわけではない。

製薬会社には、
数十万~数百万種類の化合物がストックされてます。
自社で作ったもの、試薬屋さんから買ったもの、
天然物(カビなどから取り出したもの)などなど、
とにかくいっぱい。

新しい薬を作るときは、
このストックの中から、
目的とする薬の「タネ」になるものを見つけます。
作用は弱いかもしれませんが、
このタネを色々いじってやって、新しい化合物を作り、
より強い薬を探していきます。

でも、この薬の「タネ」、ないときはないんです。
数十万だろうか数百万だろうが、ないものはない。
特に、あたらしいメカニズムを持つ薬を目指すときに
こういうことがおこります。

今日も、そういう話を耳にしました。

まぁ、こうはっきりシロクロがつくと、
会社としては、時間を無駄にしないように、さっさと撤退ですね。

でも、探してる方からみたら、
世界中のどっかを探せば(例えば、他の製薬会社には)、
タネが潜んでいるかもしれない、とも思うんです。
うちの会社にはないけど、
この世に絶対ないとは断言できない、んですよね。

というわけで、
こういうときは、とりあえずプロジェクト止めるけど、
裏では常に目を光らせて、
他の会社や大学がタネを見つけてくれるのを地道に待つ、
ということが多いです
(2番手以降になっちゃうのは仕方がないです)。

ないものはない、でも、ずっとないわけではない。
これくらいの気持ちでやらないと、薬は作れません。

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[ 2007/04/19 21:54 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
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