薬作り職人のブログ

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「ばら色の夢を見ましょう」という名前の薬。 はてなブックマーク - 「ばら色の夢を見ましょう」という名前の薬。

「ばら色の夢」っていう言葉は、今の世の中、なかなか聞くことがない言葉です。震災や原発事故の影響がまだまだ続きそうだし、次の自然災害がいつどこで起こってもおかしくないし、景気は良くならないし、年金や医療費についても全然先が見えない。

 

そんな世の中ですが、「ばら色の夢を見ましょう」なんて景気の良い思いを込めたネーミングの薬があります。 その薬は、睡眠薬のロゼレム(武田薬品、主成分ラメルテオン)です。

 

ロゼレムの名前の由来(武田薬品インタビューフォームより)

「健やかな眠りを取り戻し、ばら色の夢を見ましょう」との願いをこめてRose REMから
名づけられました。

 

Roseは「バラ」、REMはREM睡眠(Rapid-Eye-Movement)を表しています。REM睡眠は、睡眠中の状態の一つで、体は眠っていますが脳が活動をしている状態(つまり夢を見ている状態)を指します。ばら色の夢をみる状態を引き起こせる薬です、という意味もあるのかもしれませんね。

 

ロゼレムは、体の日周リズム(生体時計)をコントロールする脳の視交叉上核において、メラトニン受容体(MT1受容体、MT2受容体)を刺激することで、睡眠ー覚醒リズムを睡眠方向に変化させ、眠りをもたらします。

 

ロゼレムが生まれる以前の睡眠薬(例えばベンゾジアゼピン系睡眠薬)の作用メカニズムは、神経細胞の機能を直接抑制することで「無理やり眠りに引きずり込む」というものでした。これらの薬剤は、生体リズムを無視して眠りを生じさせることで、服用翌日の不快感や習慣性という副作用が生じます。ロゼレムは、これらの睡眠薬と作用メカニズムが異なるので、服用翌日の不快感や習慣性という副作用が生じにくくなっています(ロゼレムは睡眠薬ですが、他の多くの睡眠薬と異なり、向精神薬としての指定を受けていません)。

 

ばら色の夢が、いつでもだれでも見れる世の中にしていきたいものです。

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[ 2012/08/18 10:47 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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