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「プログラマには難解で幼稚園児はすぐ解ける問題」を解いて考えたこと。 はてなブックマーク - 「プログラマには難解で幼稚園児はすぐ解ける問題」を解いて考えたこと。

昨日、Web上で見かけたパズルの問題。???に入る数字は何でしょう。。。(文中に解き方が出てきますのでご注意)。

this_problem_is_said_to_be_solved_by_pre_school.jpeg


私は解くのに30分位かかりました。中学生の息子はもう少し早く解けたかな。ふたりとも解けたのは解けたのだけど、解答に至るプロセスはだいぶ違ったようです。で。そのプロセスについて考えてみたら、なんだか研究のやり方に当てはまるなぁ、なんて思った次第。

私は、最初、頭の中で計算とかをしてみました。問題の文章には「幼稚園児にはすぐ解ける」なんて書いてあるので、「計算で解く」なんてやり方じゃないんだろな、とは思いつつも、4つの数字を足したりひいたり、4つの数字の並ぶパターンを見たり、偶数奇数を考えてみたり。計算でダメだったら、なんらかの規則性や共通項はないものか。4つの数字を眺めますが、全く想像もつきません。。

どれだけ頭の中でやりくりしても埒が明かなかったところで、「手で書いたら。。。」とWeb上の方からヒントを貰いました。そのヒントに従って、数字を書いてみたら、、、すぐ分かりました。数字の中に含まれる○の数(8なら2,6なら1,1なら0)を合計した数を求めればいいんですよね。頭の中だけでいろいろ考えるより、手を動かしながらの方が発想が湧くものなんだな、と感心することしきり。

で、私が解けた後に、息子も自力で(ヒント無しで)解きました。ただ、不思議だったのは「どうやって解いた?」という私の問いに「分かんないけど解けた」という息子の答え。他の4つの数字で問題を作り、息子に問題出してみるとやはり正解が出てきます。ただ、どうしてその数字が出てくるのかうまく説明できない。

しばらく話をしてるうちに、息子はひとつひとつの数字にある数字を対応させて、それを足し算してるんだということがわかりました。つまり、息子は「4つの数字それぞれになんらかの数字を対応させその和を取れば等式がなりたつ」という仮説をたて、等式を満たす組合せを(機械的に)調べていたのです。この仮説には、数字の形(というか○の数)は含まれていません。頭の中だけでやったのか、紙に書き出してやったのかはわかりませんが、とにかく息子は仮説を元にして「対応付け」をきちんと見出すことができました。

私の方法は、仮説をおかず目の前のデータから共通する答えを見出す方法です。一方、息子の方は、仮説を置いてそれを満たす答を探し出す方法。元々の問題の答は前者でした。一方、Web上で派生した別解は後者によるものです(こじつけとか後出しにも見える、との意見もありますが、きちんと仮説を設定して解くというのはすごいなとも思います)。

プログラマが解くのに1時間かかるという問題が普通にプログラマな方法で5分で解ける話

「子供に解けて大人に解けない問題」を統計的に無理やり解いてみた

両方とも、科学的な問題を解くときには使われる方法論です。どちらが良いか、悪いか、というような性質のものではありません。変な仮説をたてるより、生のデータをじっくり見つめ共通項を見つける(そしてその共通項が正しいことを説明する)ほうが早いことは多いです。一方、十分な知識があって仮説を立てるセンスがある人は、後者の「仮説を立て、それに見合う答をデータから当てはめて行く」方が圧倒的に楽だと思うかもしれません(仮説が間違っていれば答えにはたどり着けませんが)。

これらの方法は、ケース・バイ・ケースで使い分けるものです。それが出来る人というのが、本当に研究のやり方を知っている人なんだな、と思います。

注)ネットでは「すぐ解けた!」という人が多くてすごいなぁ、と思いました。ただ、すぐ解けてしまったら、おそらくこの記事は書けなかったとも思います。怪我の功名というやつでしょうか。。
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[ 2012/04/12 00:17 ] ひとりごと | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
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