薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

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ネズミさんへの薬の飲ませ方(混餌投与)。 はてなブックマーク - ネズミさんへの薬の飲ませ方(混餌投与)。

ネズミさんに、口からお薬を飲ませる方法としてパッと考えつくのは「餌に混ぜればいいじゃないか」という方法。これを混餌投与といいます。

しかし、この方法は、「ネズミさんが、いつどれだけ薬を飲んだのかがわかりにくい」という点で、ちょっと扱いづらいところがあります。薬を飲んで、どれくらいの時間で効果が出るのか?とか、どれくらいの時間、効果が持続するのか?ということを調べるためには使えません。

いつ飲んだか(=薬入りの餌をいつ食べたか)については、ずーっと見てない限りは難しいので、一日の活動している間に均等に餌を食べてる=均等に薬を飲んでる、と考えることになります。もともとこういう方法は、長期間にわたる実験で用いられるので、長い目で見れば一日あたりの薬の量は大体一定になる、というわけです。これは、ヒトで言うと、同じ薬を長期間にわたって服用し続けるときの状況に近くなります。

実験をする前の予備検討として、実際にネズミさんがどれくらい薬を飲むのかを推定します。例えば、餌に均一に薬を混ぜ、食べた餌の量から薬を飲んだ量を推定します。もしくは、餌を何日か食べさせたあとの血液の中の薬の濃度を測ることで、実際、体内にどれだけ薬があるかを推定します。

とはいえ、ネズミさんごとに食べる量は違うので、均一に薬を飲ませるのはなかなか難しいです。また、薬に味がついてる場合(しかも、ヒトとネズミさんの味覚は違うかも知れない)には、餌をあまり食べてくれないかも知れません。

一度条件が決まれば、ただほっとくだけなので楽なのですが、そのための準備は結構大変なのです。というわけで、普段の実験ではあまり餌に混ぜて飲ませる方法は取りません。休日・平日関係なしに、毎日毎日、ネズミさんの口から管(ゾンデといいます)を使って薬を飲ませ続ける、ことになります。昔の海外の論文なんかだと、5日間投与して、2日間は飲ませない(多分土日)という投与スケジュールを見たりしたこともあったのですが、さすがに今では見かけないですね。



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[ 2012/01/20 23:34 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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