薬作り職人のブログ

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「バックアップ」は単なるコピーじゃない はてなブックマーク - 「バックアップ」は単なるコピーじゃない

「バックアップ」という言葉は、なにかトラブルがあった時のための予備、という意味で使われます。パソコンのハードディスク内のデータだと、一定時間ごとに別のハードディスクとかメディアにまるごとデータをコピーする、なんて方法で、バックアップを取ったりします。

私たちの携わっている薬作りの世界でも、同じ「バックアップ」という言葉が存在します。新薬開発の過程では、長い長いスクリーニングの後、ようやく臨床試験にすすめることができる「開発候補化合物」が見つかります。普通は、この時点で選ばれる化合物は一つだけ。ただし、その化合物が、万が一何らかの理由で開発できなかった時のために、バックアップ化合物と呼ばれるものが用意されます。

バックアップ化合物の準備は、開発候補化合物が選ばれる前から始まっています。開発候補化合物は、あくまで決められたある時点において、一番優れた性能を示す化合物です。足りない部分や伸ばしたい部分が、まだまだ存在します。バックアップ化合物の準備は、その部分をクリアするための作業としても行われるのです。

とはいえ、先頭を走っている開発候補化合物を選ぶ時点では、最善の選択をするための検討が徹底的にされているので、その性能を超えることはとても難しいものです。開発候補化合物と同等のものを作るだけでも、非常に難儀な思いをすることがあります(実際、バックアップ化合物が見つけられないことも)。

そういう意味では、バックアップ化合物の準備っていうのは、開発候補化合物を見つける過程のコピーではありません。それまでのやり方で出て来なかったものを作らないといけないので、ある意味、一からの創造、みたいなところもあります。

バックアップ化合物が、前を走っている化合物を追い抜くときは、前の化合物がコケた時か、前の化合物よりも更に良いものが出来た時。どちらにしろ、前の化合物を作ってる人たちにとっては複雑な気持ちなのですが、あくまで「ゴールに一番良いものを入れること」が私たちの目標。ある意味、同じ建物の中の切磋琢磨ということです。



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[ 2011/12/19 23:23 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
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