薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

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新薬開発における適材適所。 はてなブックマーク - 新薬開発における適材適所。

「日本で新薬開発をするときに、どこが一番むつかしいのか?」って質問をよく見かけます。もちろん、いろんな答えがあると思います。

その中でも、「日本では、薬のターゲットとなりうる分子の探索が、組織だって行われていない」というのは、意外と大きな要因ではないかと思います。

よく、新聞なんかで「〇〇の原因である分子を発見、××の画期的治療の可能性」なんて記事を見ますが、それが薬作りにどれだけつながってるのかな、ってよく考えます(もちろん、私が知らないだけで、どこかの会社で動いてたりしてるのかも知れませんが)。

このような基礎研究、すなわち「病気の原因となる分子の探索」に関しては、製薬会社は、残念ながらそれほど得意ではありません。製薬会社が得意としているのは、特定のタンパク質にだけ作用する人工的な化合物を合成すること、その物質が動物やヒトでどのような薬理作用を示すのかを実験により確認し、有効性と毒性を見極めること、です。もちろん、基礎研究所をもち自前での基礎研究をしている製薬会社もあります。しかし、一つの会社でできる基礎研究から得られるものには、やはり限度があります。

基礎研究というのは、裾野が広ければ広いほど&多様性があればあるほど、得られるものは大きいものです。そして、創薬の現場にいると「いろいろな所で行われている基礎研究の結果をわかりやすくまとめて、薬を作るのが得意な製薬企業に提供する仕組み」っていうのがあるとありがたいんだけどな、と思います。もちろん、ネタのタダ取りというわけには行きませんので、もちろんきちんとした対価をリターンする仕組みも必要です。

もしかしたら、そういう仕組みがすでにあるのかも知れませんが、あったとしても効果的に動いてないのは確かなんじゃないかな、とも思います。少なくとも、私の周りでは、大学や公的研究所と企業とが直接のやり取りして、丁々発止のやり取りをするというレベル。そういう場当たり的なものではなく、「誰かが間に入って整理と調整をする」仕組みというのが必要なのだと思います。

適材適所、得意なとこは得意な人がする、ということについては、少なくとも新薬のネタ探しの世界では、もっと行われてもいいんじゃないかな、と思います。



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[ 2011/12/12 22:02 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/

ミニ提灯データベース
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