薬作り職人のブログ

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薬学用語を中国語でどう書くか調べてみた。 はてなブックマーク - 薬学用語を中国語でどう書くか調べてみた。

ツイッターを見てたら、有機化学美術館の管理人さんである佐藤健太郎さんが、こんなツイートをしてました。

20110715.jpg

これは、薬学用語でやらないわけにはいかないだろ、ということで調べてみました(佐藤さんより先になってしまったらごめんなさい。。。)

中国語ってのは、基本的に漢字の世界。日本語ではカタカナで表してる言葉も、ガンガン漢字で表します。漢字は、その形で意味も表す「表意文字」。アルファベットやカタカナでは、なにやら訳が分かんない呪文のような言葉も、漢字で見るとイメージが湧いてくるのが不思議です。

中国語に詳しいわけではないので、Wikipedia日本語版の薬学用語の項目から、中国語版(中文)へのリンクが張ってあるものについて、どんな感じで書かれているのかを見てみました。

余りにいっぱいありすぎたので、とてもじゃないけど書ききれないのですが、見ててヘーと思ったもの、単なる音と漢字を合わせたもの(表音)ではなく、漢字の意味を見て納得出来る物の中から一部を並べてみます。

薬作りの用語編

筛选:スクリーニング

薬の候補であるたくさんの化合物から薬理活性を持つ化合物をさがす作業をスクリーニングと呼びます。中国語では「筛」というのは「ふるいにかける」、「选」は「選ぶ」という意味。ある基準を持って篩いにかける、というスクリーニングの真髄を表してますね。

高通量筛选:ハイスループットスクリーニング
非常に多くの化合物を短時間の間にスクリーニングする方法のことをハイスループットスクリーニング(HTS; high throughput screening)と呼びます。HTSでは、ロボット化された測定機械で何万もの化合物を短期間に氷河することが出来ます。「高通量」というのは、たくさんの量の化合物をこなせるってことを表すんだろうなー、と直感的に分かります。

组合化学:コンビナトリアルケミストリー
コンビナトリアルケミストリーは、一度に他種類の化合物を合成するための方法論です。「土台となる化合物の複数の構造に、様々な部分構造を一度に組み合わせていく」という工程が「組合」という言葉でイメージできます(中国語での実際のイメージはよく分かんないんですが)

安慰劑:プラセボ
薬理作用がない偽薬を「薬だ」と思って飲むと、効果があるように感じられることを、プラセボ効果と呼びます。「安慰」というのは、薬を飲んだ、って思うだけで安心感がおこるってことでしょうか。

疫苗:ワクチン
病原体を不活化したものを投与して、免疫力を付けるのがワクチン。「疫病」の「苗」をあらかじめ植えておく、というイメージでしょうか。

いろいろな生体内物質
激素:ホルモン
ホルモンは、生体内の細胞や臓器に刺激を与えます。激素、なんて書くと、細胞が活性化される様が目に浮かびます。

激动剂:アゴニスト
ホルモンなどのように、細胞(上の受容体などのタンパク質)を活性化させる物質を一般にアゴニストと呼びますが、漢字にすると「激动剂」。元気もりもりのスタミナドリンクのような呼び方です。

組織胺:ヒスタミン
ヒスタミンはアレルギーとか胃潰瘍の治療薬とかかわりが深い分子です。組織=histology =ヒスト、胺=アミンの組合せでヒスタミン。

通道:チャネル
細胞膜の表面にあり、特定の物質(イオン)を選択的に通す「穴」をチャネルと呼んでいます。「通道」というのは、文字通り「通る道」、分かりやすいです。穴のイメージはないのは意外でした。

環氧合酶;シクロオキシゲナーゼ
シクロオキシゲナーゼは、プロスタグランジンという物質の合成に関係する酵素。シクロオキシゲナーゼは、簡単にいうとアラキドン酸に環状構造を作って、さらに酸素を付加する酵素です。「環」を作り「氧」(酸素)を「合」わせる「酶」(酵素)。カタカナ表記でも同じことを言ってるのですが、漢字にすると非常に分かりやすいです。

血管紧张素:アンジオテンシン
アンジオテンシンは血管を収縮させる作用を持つ物質で、降圧薬にかかわりが深い分子です。「紧」は「ぴんと張る」といい意味

胰岛素:インスリン
膵臓のランゲルハンス島から出る物質、ということですね。

まだまだ、他にもいろいろな例があります。不思議な表現を求めて、Wikipediaの上をさまよってみるのも面白いんじゃないでしょうか。具体的な薬の名前とかも気になりますね。。




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[ 2011/07/16 10:30 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
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