薬作り職人のブログ

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「医療技術で技術立国」なんていう前に。 はてなブックマーク - 「医療技術で技術立国」なんていう前に。

国産の植込み型人工心臓が、厚労省の「薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会」で承認が了承された、とのニュースがありました。

ニュースの詳細(薬事日報)
【薬食審医療機器・体外診断薬部会】植込み型人工心臓を了承

この人工心臓は、サンメディカルが開発した「EVAHEART」とテルモが開発した「Dura Heart」の2機種。

現在、人工心臓は、心臓移植以外に命を救う手段がない心臓病の患者さんに用いられ、これらの患者さんが心臓移植を待つまでの間の「つなぎ」の役割として用いられています。

今回承認された人工心臓では、これまで問題とされていた「血栓(血液の塊)」ができにくくするために、それぞれの会社が独自開発した高度な技術を採用しています。

このように、日本のメーカーは、海外のメーカーに負けない高い技術を持っているのですが、なかなか臨床試験・上市まで辿りつけないのが現状です。これには、いろいろとシステム的な問題があるようです。

詳しい問題点については、朝日新聞のサイトの以下の記事が参考になります。

治療系機器、開発阻む「非協力」の壁

記事中に出てくる関係者からのコメントを引用すると、こんな感じ。

「ここまで時間とカネがかかると分かっていたら、やらなかったかも」
「簡単な試作品を作って医療機器メーカーやポンプメーカーに開発をもちかけたが、どこも相手にしてくれない」
「地方の中小企業が手に負える代物じゃない。治験は外国でやってくれ」
「各メーカーとも「試験研究には協力するが、製品化するならお断り」と口をそろえた。事故が起き、部材の供給元だと分かって風評被害が起きることや製造物責任の追及を恐れたのだ。説得に6年かかった」
「日本メーカーは個々には高い要素技術を持っているのに、製品に結びつかない」



メーカーの努力だけではどうにもならないことは、国がきちんとシステムなり制度なりを整えないといけません。それをしないままに、「医療技術で技術立国」という目標を掲げるとすれば、それはものすごく空虚なものに感じます。現状ははたしてどうなっているのか。

今回の承認がきっかけとなって、より多くのメーカーが、「良い製品を早く」上市できる方向に、世の中のシステムが進んでいって欲しいと思います。



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[ 2010/11/28 22:37 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
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http://kusuridukuri.cho-chin.com/

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