薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

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100%勝つ方法はないが、できるだけ勝ちに近づく方法はある。 はてなブックマーク - 100%勝つ方法はないが、できるだけ勝ちに近づく方法はある。

「これまでにないメカニズムの新薬」を開発することは、ギャンブルのようなものです。

ヒトで、自分たちがつくってきた薬の効果があるかどうか、最低限の安全性(全てのリスクは取り出せないので)が担保できるかどうか。これらのことは、実際に臨床試験(PhaseIIと呼ばれる患者さんを用いた試験)の結果が出るまでは、だれにもわかりません。

もちろん、研究者は、「効く」「安全だ」という自信をもって、薬の候補を送り出しているのですが、自信と結果とは一致しないこともあります。「ギャンブルに絶対はない」というのと同じです。

ただ、ギャンブルとの違いは、「完全な運・確率まかせ」ではない、ということです。上手く行くにも行かないにも、それなりの理由や根拠はある。ただ、それが事前に100%予想ができない、ということが、自信と結果が一致しない最大の原因です。

細胞さんやネズミさんで薬の効果を確かめているものの、細胞さんやネズミさんはヒトの体の仕組みやヒトで起こる病気をそっくりそのまま持っているわけではありません。

もちろん、生き物の仕組みとして基本的なところが共通しているからこそ、細胞さんやネズミさんを用いた実験を行っています。しかし、「こまかいところまで全て一致させるのが無理」です。これは、ネズミさんとヒトの顔がぜんぜん違うことをみるだけでもわかる事だと思います(ネズミさんに似た顔の人もいますが)。

というわけで、ヒトに投与するまでの実験では、「絶対ヒトで効く」「絶対安全」ということを担保することはできません。細胞さんやネズミさんの実験の目的は、「より確実性を上げる」「より信頼度を上げる」ための根拠を積み重ねることなのです。そのためには、中途半端な実験はできず、それなりの数と規模の実験が必要です。

「100%勝つ方法はないが、できるだけ勝ちに近づく方法はある」ということを信じて、研究者たちは、コツコツと実験を続けています。



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[ 2010/11/06 21:51 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

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http://drugname.onmitsu.jp/

ミニ提灯データベース
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