薬作り職人のブログ

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イナビルの名前の由来ー新規インフルエンザ治療薬イナビル発売ー はてなブックマーク - イナビルの名前の由来ー新規インフルエンザ治療薬イナビル発売ー

本日、第一三共からインフルエンザ治療薬「イナビル」が発売されました。作用メカニズムは、よく知られているタミフルやリレンザと同じ、ノイラミニダーゼ阻害作用です。イナビルは、国内の製薬会社で開発され市場に投入された、はじめてのノイラミニダーゼ阻害薬となります。

インフルエンザウイルスが、感染細胞内で増殖したのち、細胞の外に出てくるためには、ノイラミニダーゼという酵素の働きにより、ウイルスと細胞膜が切り離される必要があります。ノイラミニダーゼ阻害作用をもつ薬物は、ウイルスが細胞膜から離れられなくすることで、ウイルスの他の細胞への感染を防ぎ、病状の進展を抑えます。

イナビルは、リレンザと同じ吸入薬。特製の吸入容器を使って、口から薬剤を吸い込み、インフルエンザウイルスがいる気道や肺に薬を到達させます。

イナビルの主成分、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物は、気道や肺の細胞の酵素によりラニナミビルという化合物に変わります。

このラニナミビルは、肺や気管の中にとどまりやすい性質を持っており、一度投与するだけで4日以上肺の中にとどまり続けます。そのため、イナビルは一回投与するだけで十分な効果を発揮することが出来ます。

リレンザやタミフルは、症状が収まるまで何回も服用する必要がありました。インフルエンザは子どもに多い病気。

リレンザのような吸入剤は何回も子どもに服用させるのは大変です。タミフルの場合は、ドライシロップ剤にして飲みやすくする工夫はされていますが、それでも、子どもに何回も薬を飲んでもらうのは難しいものです。

というわけで、一回で速やかに効果を示すイナビルは非常に使いやすい薬だと言えます。

ちなみに、イナビルという商標名は、

「1 回吸入投与の1 を「I」とし、ノイラミニダーゼ(NA)阻害剤の「NA」に続き、ウイルスの「VIR」をあわせて名称の由来とした」

とのことです。

イナビルの「ナ」と「ビル」の由来については、想像が付いていたのですが、「イ」が1回の1というのは、思いつきませんでした。

薬の名前ファン?としては、「日本発の薬剤」ということで「いっかいのイ」だったら、もっと良かったのにな、なんて、余計なことを思ったりもしてしまうのでした(海外での発売まで考えて、数字を選んだのかも知れませんが)。




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[ 2010/10/19 21:56 ] 薬の名前の由来 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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