薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

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「強い」といわれても。 はてなブックマーク - 「強い」といわれても。

新聞記事というのは、基本的にわかり易い言葉でかかれています。新聞の文章は専門家ではない人も読むので、わかり易い言葉、難しさを感じない言葉を使う必要があるからです。

これが行き過ぎると、「表現がシンプルすぎて、この文章は何が言いたいのかわからない」なんてことにもなります。「シンプルな表現をつかうなら、うまいこと表現を選ばないといけない」というわけです。

たとえば、これ。

朝日新聞(2010年9月18日)Webサイト
「100兆分の1秒を観察 夢の光・XFEL施設公開」

細胞の働きや、化学反応の仕組みを原子レベルで観察できる夢の光「X線自由電子レーザー」(XFEL)の施設が兵庫県上郡町にほぼ完成し、17日、報道機関に公開された。世界有数の性能を誇る大型放射光施設「スプリング8」より、10億倍強い光が出せる。基礎科学だけでなく、新薬や電池の開発などに役立つという。

この文章の最後の部分に「10億倍強い光」という表現があります。この「強い」という意味が、私にはよくわかりません。

「強い」っていわれても、光のどのような性質が強いのか?「XFELは強い光だから、いままでの技術ができなかったことがいろいろできるようになる」と言いたいのはわかるんですが、その「強い」の性質がわからないと、「今までできなかったこと」と「今からできること」をうまく関連付けることができません。

この記事の元となる理研のサイトでは、このXFELを「強い光」ではなく「明るい光」と表現しています。これまで見えなかったものが見えなくなるという意味で「明るい」という言葉を選択したのだと思います。XFELは、実際に目で見て明るい光なのかどうかはわかりません。しかし、「明るい」という言葉を使うことで、XFELのイメージはきちんと伝わるような気がします。

専門外の人に、色々な技術用語をずらずら並べた文章を見せても、チンプンカンプンになるのは必至。だからこそ、シンプルな言葉を頭をひねって考えることが大事です。難しいことを簡単な言葉で表すことは、論文を書くよりもよっぽど大変なことなのです(論文は書くのが難しいのではなく、論文に書くことを見つけるのがむつかしいのです)。




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[ 2010/09/18 15:28 ] ひとりごと | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

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http://drugname.onmitsu.jp/

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