薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

スポンサーサイト はてなブックマーク - スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

ネズミさんに薬を投与する方法。 はてなブックマーク - ネズミさんに薬を投与する方法。

ネズミさんを使って薬の効果をしらべるには、何らかの方法で薬を体内に入れなくてはいけません。

私たちが普段使っている薬といえば、飲み薬、注射薬、座薬、塗り薬、点鼻薬、点眼薬、くらいでしょうか。これらの薬の投与方法は、私たちが薬を使い易くするためにいろいろ工夫されています。

ネズミさんをつかって薬の効果を調べるときには、これらの薬に対応して、いろんな投与方法が用いられています。また、薬の作用を丁寧に調べることを目的とした、ネズミさん独特の投与方法(ヒトでは用いられないもの)も存在します。

ざっと挙げてみるとこんな感じ。

経口:口からのませる(略号 po、以下同様)
静脈内:静脈から注射(iv)
動脈内:動脈から注射(ia)
皮下:皮膚と筋肉の間(sc)
皮内:皮膚の中(id)
腹腔内:腹膜で覆われた腹腔の中。ヒトでは使われない(ip)
髄腔内:脊髄くも膜の中(it)
脳室内:脳の中にある空間、脳室の中。ヒトでは使われない(icv)
吸入:鼻から吸気とともに。
関節内:膝の関節の中とか
膀胱内:膀胱の中。

投与経路は、実験の目的によっていろいろ使い分けます。一番良いのは、実際にヒトに応用するときとおんなじ投与方法です。ただ、薬の開発過程では、化合物がまだまだ未熟でなかなか思うように体内に入ってくれないので、できるだけ体内にうまいこと入り込めるような投与方法を見つける必要があります。

例えば、飲み薬をめざしていても、化合物は口から血液にすんなり入ってはくれません。そのため、直接血管の中に打ち込んだり(静脈内、動脈内)、作用部位に直接打ち込んだりします(髄腔内、脳室内、関節内、膀胱内など)。また、化合物が注射液に溶けないときには上記の方法はつかえないので、皮下や腹腔内に懸濁液を打ち込んだりします。

来週から、新人さんが配属されてくるのですが、彼・彼女らの最初のトレーニングは、ネズミさんへの投与練習です。最近は、大学でネズミさんと戯れてくる学生さんが少ないので、きちんとした投与が出来る人は少ないです。

せめて、生物系の部署に配属されたからには、経口、静脈内、皮下、腹腔内の各投与は、早くきちんと出来るようになって欲しいものです。



↓↓いつも応援ありがとうございます。m(_ _)m↓↓。
blogranking.gif

人気ブログランキングへ(モバイルの方はこちらから)

薬学関連の学生さん、社会人の方、出会いの場ということで、お気軽に参加を。
ついったー薬学部(薬学関連Twitterユーザーの自己紹介つきリスト)の紹介と入部の仕方。
http://kentapb.blog27.fc2.com/blog-entry-1807.html
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

[ 2010/04/18 23:59 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

スポンサードリンク

この日記のはてなブックマーク数

このブログが生まれて
最近のコメント
プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/

ミニ提灯データベース
http://kentapb.nobody.jp/
でどうぞ。


本ブログに関するご質問・ご意見などはこちらまで↓
ご使用の際は、@マークを半角に直してください。

kentapb@gmail.com

トラックバック


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...