薬作り職人のブログ

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現在、修行中。 はてなブックマーク - 現在、修行中。

最近は、顕微鏡をのぞく機会が増えました。

のぞく相手は細胞さん。といっても、生きてる細胞さんではありません。見ているのは「病理組織標本」。

「病理組織標本」とは、病態モデル動物(ヒトの病気と似た状態を作り出した動物)からとりだした体の組織に、固定や薄切、染色という処理をして、顕微鏡で観察できるようにしたものです。

病理組織標本の場合、基本的にはHE染色という処理をすることで、細胞の核を紫色に、細胞の本体である細胞質はピンク色に染めます。顕微鏡の視野には、様々な細胞さんが登場し、いろんな表情を見せてくれます。見るのに慣れてくると、細胞さんの組織内の位置や、細胞さんの形をみることで、個々の細胞さんが何かを判断することができるようになります。現在、私は修行中というところでしょうか。

HE染色の例(肺組織:Wikipediaより)
Emphysema_H_and_E.jpg

病態モデル動物では、正常動物とは異なった細胞さんが登場します。炎症が起こってるところでは白血球やリンパ球がどんどん押し寄せ、にぎやかな光景をつくりだします。そして、病状が進むと、白血球が暴れたあとを補修するかのように、線維芽細胞と呼ばれる細胞さんが覆いかぶさってきます(線維化というそうです)。

専門家は、このような2次元の組織像から体の中の3次元像が想像出来るくらいになるようです。先生役の方にあれこれ教えてもらっていると、確かに顕微鏡の視野の中に実際に立って覗いてきたかのような表現をするので驚くことが多いです。

私たちの実験では、酵素反応とか血液中の物質の測定とかが多くを占めていて、実際の動物の体を直接見て薬の効果を見ると機会は少ないです(あるとすれば、動物の行動を指標とする試験くらいでしょうか)。

動物の体の中、しかもミクロの世界で何が起こっているか、を直に見ることができる病理組織標本というのは、とっても貴重で大事なモノだと思います。




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[ 2010/04/06 20:43 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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