ネットをふらふら歩き回っていると、時々、とても素敵な壁紙(パソコンのデスクトップの背景を飾る画像)を集めたサイトに出会います。先週末であったのは、宇宙開発でおなじみNASA(ジェット推進研究所)の壁紙サイト。
JPL Wallpaper(Space Wallpaper)http://www.jpl.nasa.gov/wallpaper/wpsg.cfmこのサイトには、様々な銀河や星雲の画像が用意されていて、無料でダウンロード&壁紙として使用することができます。
で、目についたのがこの画像。
新しい星たちを生み出している「Cosmic Rosebud(宇宙のバラのつぼみ)」とよばれる風景です。Berkeley 59 という星々とNGC 7822という星雲で出来ているバラのつぼみは、ケフェウス座(日本では北の空に見えます)に属し、地球から3300光年離れたところにあります。
「この雰囲気、なんか見たことあるよなぁ」と思って、記憶を辿ること数分。思い出したのは、生化学の試薬メーカーであるinvitrogenのサイトで見つけたこの画像。
なんか、雰囲気にてますよね。
この画像は「ウシ肺動脈内皮細胞」にあるタンパク質をいろいろな蛍光色素で染めた「免疫染色像」と呼ばれるものです(内皮細胞というのは、血管の内側を敷き詰めているタイルのような細胞。いろんな働きをしています)。
カラフルな画像の正体、緑色は細胞の骨格を作り出すチューブリン、赤い部分はミトコンドリア、青い部分は遺伝子が入っている核、です。これらの部分に選択的にくっつく抗体というタンパク質に蛍光色素をつけてあるので、蛍光色素の色で細胞のいろんな部品を染め出すことができるのです。
大宇宙の星雲の写真と、ウシの血管の細胞。マクロとミクロの類似性。とっても不思議に感じます。色とかは、コンピュータ処理や蛍光色素の色なので、実際に目に見えるものではないのですが、形やふわふわ感なんかをみると、そっくりに感じます。
「これがフラクタルというものなのかな」んて、数学の素人ながら思ったりするのでした。この2枚の画像は、「生命というのは宇宙の一部である」というのを、うまく表しているなぁ、としきりに感心する週末でした。
宇宙を最先端の望遠鏡で覗いてみるとこんな感じ。
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