薬作り職人のブログ

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細胞が化ける話。 はてなブックマーク - 細胞が化ける話。

細胞さんにはいろいろな種類がありますが、その中には「化ける」細胞さんもいます。ある特定の物質(タンパク質、化学物質)を加えて培養してあげると、細胞さん形が変わったり、細胞さんの働きが変わったりするのです。

このように細胞さんが「化ける」ことを「分化する」といいます。分化を起こさせる物質のことは分化誘導物質といいます。体の中のさまざまな臓器の細胞さんは、一つの受精卵から分裂した数多くの細胞さんが所定の場所で目的にあった細胞に「分化」したもの。そのため、分化および分化誘導物質の研究は、生物学の中でも大変重要な分野となっています。

私が扱ってきた細胞さんにも分化するものがいくつかありました。一番特徴的だったのは、PC12という細胞さんです。この細胞さんは、NGF(神経成長因子)というタンパク質と一緒に培養してあげると、ニョキニョキと突起を伸ばします。その伸び方は、まさに神経が伸びるという表現にふさわしいもの。

もともと、このPC12は、ラットの副腎髄質の腫瘍から分離された細胞株なのですが、NGF存在下でPC12を培養すると神経の一種である交感神経類似の細胞へと分化します。そのため、突起がニョキニョキと伸びていくのです。

PC12の突起を伸ばす化合物は、もしかしたら動物の神経細胞をニョキニョキのばすかもしれません。つまり、PC12の突起が伸びるメカニズムを調べることで、神経障害を改善するための薬のターゲットを見つけることができるかも知れません。最近は、このような研究がどの程度進んでいるのかはわからないのですが、若い頃の一時期、相当苦労して研究をしていたのは懐かしい思い出です。

細胞さんが分化誘導因子で化けるように、人間の中身も何かの刺激でガラリと化ける、なんてことはよくある話。果たして、これからの私にとっての分化誘導因子はなんなのか。それがきちんとわかったときに、私の世の中での役割が初めてバッチリ決まるのかな、なんて思います。


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[ 2010/03/10 00:20 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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