薬作り職人のブログ

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病態モデル動物の限界。 はてなブックマーク - 病態モデル動物の限界。

今日は、狭い実験室でひとり、顕微鏡をのぞいてました。

病態モデル動物からとりだした組織標本を顕微鏡で検査して、新薬候補化合物が効果を示すかどうかを、直接確かめるのです。

ヒトの病気と似たような症状を示す動物を「病態モデル動物」と呼びます。これらの症状は、遺伝的な原因で起こったり、化学物質を投与して引き起こしたりします。

今回用いた動物では、体のある部位が特徴ある変化を示します。この変化は、顕微鏡レベルで確認される微妙なものですが、ヒトの病気でもこの動物と似たような組織変化が起こることが知られています。新薬候補化合物を投与することで、これら病態モデル動物での変化が軽減されれば、開発中の薬がヒトの病気でも効果を示すことが期待されるのです。

もちろん、病態モデル動物で効果を示す化合物がヒトで効かないこともありえます。化合物のターゲットであるタンパク質の構造がヒトと動物で全くちがったり、化合物の体内での吸収率がヒトと動物で異なったり、原因は様々です。

また、表面上は動物で症状が改善したとしても、症状を起こす原因自体がヒトと動物で全く異なる、ということもありえます。これは「ヒトと全く同じ病気を作り出すことはできない」という「病態モデル動物の限界」であり、新薬開発のせいにはかならず心がけておかなくてはいけないことです。

顕微鏡で何十枚もの組織標本を覗いていると、明らかに薬が効果を示している標本が見受けられました。これが、ヒトの病気でもそのまま再現されたら、おそらく文句なしの効果なのだとおもいます。

しかし、その考えが本当かどうかがわかるのは、安全性試験が終了し、長期のヒト臨床試験が行われて結果が明らかになる先のお話。果たして、そこまでたどり着けるのか。難関はまだまだこれからです。


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[ 2010/03/02 22:25 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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