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基礎研究に対する国民の目線って。。 はてなブックマーク - 基礎研究に対する国民の目線って。。

昨日、数学の難問「リーマン予想」のテレビ番組の話を書きました。この番組とても好評だったようで、あちこちのブログやTwiterのつぶやきで「よかった」という評価を見かけます。うちの子供がはまったのは、やはり本物だったんだな、と実感です。

さて、この「リーマン予想」の研究は、典型的な「基礎研究」です。
Wikipediaでは、基礎研究は以下のように定義されています。

基礎研究は、純粋研究とも呼ばれ、理論や知識の進展を目的にしている。その出発点は知的好奇心であり、研究成果を何かの役に立てることが目指されているわけではない。

厳密に言うと、基礎研究の結果が実生活(科学技術など)に役立つことがないとはいえません。しかし、そうなるのが分かるのは、研究の結果が出て20年、30年という長い期間がかかることが多いです。そのため、基礎研究は、「(短期的には)役に立たない学問」と批判されることがあります。

この一週間、テレビをにぎわせている「仕分け作業」でも、この「基礎研究」に国の税金を投入することが「ムダ」かどうか、という議論が為されました。仕分けの結果としては、「基礎研究」に対する評価は非常に厳しく、いろいろな研究課題、研究補助金について、予算の削減が仕分け人から指示されました。

「納税者がトップレベル研究者にお金を払った分、納税者個人にもリターンをもらえないと納得できません!」という蓮舫議員の言葉が、仕分け人の意見のすべてを物語っています。税金を投入した研究活動には、きちんとした成果が伴わないといけない。基礎研究のような「(短期的には)役に立たない学問」に、現在投入している税金は多すぎる・ムダだ、ということのようです。

この、「納税者が~」の部分、はたして、一般の人は本当にそう思っているのでしょうか。私は、理系の人間だし、まわりが理系の人間ばかりなので、どうしてもフィルターがかかってしまい本当のところ(国民目線)がよくわかりません。

もし、そう思われているとすれば、やはり科学者の基礎科学に対するアピールが足りないのだと思います。昨日のリーマン予想のテレビ番組の反響を見る限り、基礎研究に対する国民の目線は、きちんと説明しさえすればそんなに厳しくはないのではないかと思うのです。

純粋な基礎研究でお金を儲けることはできないし、お金儲けにならないことに資金を提供してくれるヒトも現在の日本には存在しません。基礎研究を止めてしまえというならそれまでですが、それでは日本の科学技術の足腰はダメになります。基礎研究なしに応用研究はありません。そのためには、税金を使った研究が必要なのです。

もちろん、研究費のやりくりにおいてムダを省く努力をし、研究費を有効に使用できる優秀なヒトに優先して資金を供給するなどの工夫は必要です。優秀な研究者を育てるための制度の整備も、これからキチンとしていかなくてはいけません。

そのうえで、研究者が税金を使わせてもらえるよう、基礎研究の大事さ、面白さを、国民にアピールして行く必要があると思います。

幸い、科学者のコミュニティーでは、今回の仕分けを受け、基礎研究の意義についての活発な討議が行なわれています。この議論が、国民にきちんと届き、基礎研究に対する国民の目線がやさしくなってくれることを願って止みません。

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[ 2009/11/17 00:47 ] ひとりごと | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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