薬作り職人のブログ

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薬作りの「別解」。 はてなブックマーク - 薬作りの「別解」。

高校時代、数学の問題を解くのが好きでした。ひたすら解いて、解答を見て、また解いて。

問題によっては別解が載っていて、それを見るのが勉強中の楽しみでもありました。私がひーこらいって解いていた難問を、さらっと半分くらいの長さで解いてしまう、という、そのスマートさにしびれたものです。自分でも考えてみようと思ったりしましたが、さすがに無理でした。

さて、薬作りにおいても「別解」が登場することがあります。

合成屋さんが頑張って作り出した開発候補化合物。見つかったのはいいのですが、それで満足、ということはめったありません。

化合物を最初に作ったときの実験室レベルでの製造法が、そのまま商品化に用いられることはまれ。大抵の場合は、もっと良い製法がないのか、という「別解」の追求が行なわれるのです。

もっと大量のスケール(kg単位)での反応ができないか、もっと少ない反応回数でできないか、もっと安い原料・反応試薬を作って出来ないか、危険な反応をのぞいてもっと安全に出来ないか、、着目する点はたくさんあります。

もちろん完全な「別解」というのはなく、限られた時間の中で最適なものを選び出す、ということになります。大変な仕事ですが、きちんと結果を出してくるのは、凄いと思います。

ちなみに、現在話題の「タミフル」についても、製造会社のロシュだけでなく、様々な大学で製造法の「別解」が研究されています。詳しいことは、「有機化学美術館」のリンクが参考になります。日本人研究者の関与が大きいのは、心強いところです。

タミフルの全合成成る

タミフル、デンドリマー、そして切腹分子


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[ 2009/11/11 23:10 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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