薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

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新薬開発の世界もPKが決め手。 はてなブックマーク - 新薬開発の世界もPKが決め手。

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サッカーの世界では、PK(penalty kick:ペナルティキック)が勝負の分け目を決めることがよくあります。PKが決まるかどうか、でドキドキした経験、たくさんあります。

薬の世界でも、PKが勝負の決め手になります。

薬の世界のPKは「Pharmacokinetics」の略で、「薬物動態」と訳されます。「薬物動態」とは、簡単にいうと「薬の体内での振る舞い方」のことです。

薬が効果を示すためには、体内に吸収され、血液を介してターゲットなる臓器にたどり着く必要があります。また、体に取って薬は異物(いわば毒)でもあるので、体内で不活性化されたり、排泄される必要があります、このような薬の振る舞いを、ぜんぶひっくるめてPKと呼んでいるのです。

試験管内の実験でいくら凄い効果を示しても、それだけでは薬にはなりません。動物に飲ませて薬が効果を示すには、「薬がきちんと吸収され、ターゲット分子にきちんと到達する」というきちんとした薬物動態を示すことがとても大事なのです。

薬物動態の指標として最も良く使われるのは、「血中濃度」、すなわち薬の血液中の濃度です。通常、血中濃度の変化(PK)と薬効の強さの変化(これはPD:Pharmacodynamicsと呼ばれます)は相関するとされています。

そのため、効き目の長い薬をつくろうと思ったら血中濃度が減少しにくい薬を作れば良いし、即効性の薬をつくろうと思ったら血中濃度が速やかに上昇するような薬をつくればよい、ということになります。

サッカーのPKと薬作りでのPKが異なるところと言えば、薬作りの場合は、個人技だけでなく合成化学・薬物動態・薬理の各研究者のチームワークが必須、と言うところでしょうか。

PKがうまく決まると、新薬開発はとてもやりやすくなり、勝利の確率が高まります。がんばりたいものです。


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[ 2009/11/04 22:56 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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