薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

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甘い薬が苦くなる話。 はてなブックマーク - 甘い薬が苦くなる話。

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粉薬の中には、ものすごく苦い物があります。
「良薬口に苦し」というのを地でいく話。

大人は、この言葉で納得させることが出来ますが、
子供はそうはいきません。
そのため、苦い粉薬を甘くするため、
子供用の薬にはいろんな工夫を込められています。

その1つが、ドライシロップ(DS)と呼ばれるもの。
粉を水で溶いて、甘い懸濁液にして子供に飲ませます。

ドライシロップの1つである、
クラリスロマイシンDS(抗生物質)では、
粉の周りに甘みを付けるためのコーティングがしてあり、
口の中では薬の苦みが出ないようになっています。

クラリスロマイシンDSのコーティングは、
口の中では溶けず胃の中に入ってはじめて溶けるという仕組み。

コーティング剤に使われている物質(高分子マトリクス)は、
胃の中の酸性条件では水に溶けるのですが、
口の中の弱酸性条件では水に溶けません。
そのため、口の中では苦みを持つ薬本体は出て来ないのです。

ただし、この「酸性では水にとける」という条件が、
逆にくせ者になることがあります。

クラリスロマイシンDSを溶かすときに、
「オレンジジュース」「アップルジュース」「ヨーグルト」
などの酸性の飲み物(食べ物)を用いると、
折角のコーティング剤がはがれます。
すると、甘いはずの薬が苦くなってしまうのです。
子供が薬嫌いになるなんて話も聞いたことがあるくらい、
そのショックは大きいようです。

薬は、常に改良が行われていますが、
やはりどうしても克服できないところはあります。

薬は、水をつかって服用するのが基本。
子供が薬のことを嫌いにならないように、
基本を守って、正しく薬を服用しましょう。

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[ 2009/10/25 14:18 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

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http://drugname.onmitsu.jp/

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