薬作り職人のブログ

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O157と吐息の関係。 はてなブックマーク - O157と吐息の関係。

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最近、外食チェーン店でO157による食中毒被害の報告が相次いでいます。O157に感染すると、大腸の粘膜細胞が破壊され、激しい腹痛と出血をおこします。

O157は、大腸菌の一種で「腸管出血性大腸菌」と呼ばれています。大腸菌には多くの種類がおり、ほとんどの場合はヒトにとって無害なのですが、中にはO157のようにヒトに重い食中毒症状を起こすものもいます。

O157という名前は、大腸菌を分類する際に用いられる番号に由来しています。大腸菌の表面にはO抗原という物質があり、大腸菌の持つO抗原の種類によって大腸菌を分類することができます。

O157はO抗原の中の157番目、という意味です。そして、O抗原のOは、ドイツ語の「ohne Hauch(「Hauch」でない)」に由来しています。

Hauchという言葉は「吐息」という意味をもっています。培養皿中を移動できる性質を持つ細菌を培養すると、細菌が移動して培養皿の底一面に広がり、培養皿が白く濁ってしまうことがあります。この様子が、ガラスに息を吐きかけて曇る様子に似ているので、Hauchという言葉で表現されたのです。

もちろん、「Hauch」な性質を持たない細菌も存在します。そして、このような細菌を区別するための目印となる物質が細菌の表面にあることが発見されました。そこで、この物質は「Hauch」と「~がない」という意味をもつドイツ語「ohne」とくっつけた「ohne Hauch(「Hauch」な性質を持たない)」という言葉の頭文字をとりO抗原と命名されたのです。

O157というと怖いお化けのようなモノを想像しますが、その名前の裏側には「吐息」なんてロマンチック?な言葉が潜んでいます。やはり、学問の世界にはロマンがいっぱい、なのですね。

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サブブログとして「創薬研究者のメモ書き」というブログを運営しています。始めて一ヶ月になるということで、正式にお知らせすることにしました。いつまで続くかはわかりませんが、このブログとはちょっと違った視点のネタをそろえてお待ちしています。

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[ 2009/10/17 22:54 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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