薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

スポンサーサイト はてなブックマーク - スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

薬は100%効くわけではない。 はてなブックマーク - 薬は100%効くわけではない。

blogranking.gif

体の調子が悪いときには、薬を飲めばすぐ治りそうな気がしますが、なかなか薬が効かないときがあります。「この薬、効かないなぁ」なんて毒づいた経験は、私にもたくさんあります。

薬というのは、飲んだヒト全てに効くわけではありません。「効果を示す人もいれば効かない人もいる」というのが薬の自然な姿なのです。

薬が世の中に出るときには、患者さんを対象とした臨床試験で効果を確認します。臨床試験で得られる結果は、大抵の場合「薬を飲んだ患者さんの一部に対して効果がある」というものです。すべての患者さんの病気がケロリと治るということはありません。

薬は、プラセボ効果を上回る効果が得られさえすれば、有効であると判定されます。もちろん、プラセボとの差があまりに小さければ(医学的に意味がないほどの差であれば)、厚生労働省は薬として認めてくれません。しかし、100%の患者さんに効かなくては薬になれない、というわけでもないのです。

薬が効くヒトと効かないヒトが出てくるのは、「病気の起こる要因が一つではない」というのが原因です。

病気とは、体の中のいろいろなメカニズムが少しずつ乱れ、体の複雑な制御機構のバランスが崩れた状態です。通常、薬はある特定のメカニズムの調子を整える作用しかもちません。そのため、薬を服用したとしても、病気によって乱れた全ての働きを正常に戻すことはできません。

薬は、あくまで体の機能の一部分を正常に戻す手助けをするだけです。そして、薬が効果を示すためには、病気で乱れている体の機能と薬の作用がうまくフィットすることが必要です。これらがうまくフィットしない場合は、薬は効果を示すことができません。実は、これはよく起こる現象であり、このときは別の薬を試すことになります。その結果、どうしてもうまくフィットさせることができず薬が役に立たない、ということもあり得ます。

私たちが新薬を作り続けるのは、薬の選択肢を広げ、これまで薬が効かなかった人たちに、よく効く薬を届けたいからです。全く新しい作用メカニズムの薬を探したり、これまでの薬を改良したり、と方法は色々ありますが、ゴールは同じところにあるのです。

↓↓いつも応援ありがとうございます。m(_ _)m↓↓。
blogranking.gif

人気ブログランキングへ(モバイルの方はこちらから)
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

[ 2009/10/14 20:51 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

スポンサードリンク

この日記のはてなブックマーク数

このブログが生まれて
最近のコメント
プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/

ミニ提灯データベース
http://kentapb.nobody.jp/
でどうぞ。


本ブログに関するご質問・ご意見などはこちらまで↓
ご使用の際は、@マークを半角に直してください。

kentapb@gmail.com

トラックバック


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...