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薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

賢い議論というのは、こうするんだなぁ。 はてなブックマーク - 賢い議論というのは、こうするんだなぁ。

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コラーゲンのサプリメントというのがあります。

「お肌の張りを保っているのはコラーゲン。そのコラーゲンを食べることで、お肌はぷるぷるを保てます」

なんて宣伝文句をよく見かけます。

果たして、コラーゲンを食べたら肌がぷるぷるになるのか?

理系で生物をかじったことがあるヒトなら、普通こう答えるでしょう。

「コラーゲンはタンパク質。タンパク質は、消化管の中でタンパク質分解酵素によってアミノ酸に分解されて吸収されるから、口から摂取したコラーゲンがそのまま皮膚に行って、お肌がぷるぷるになることはない。コラーゲンの材料を補給することにはなるだろうけど、吸収されたアミノ酸が全てコラーゲンになる訳でもない。」

私も、こう答えてると思います。

でも、昨日見たテレビ番組に見ていた専門家の答えは、ちょっと違いました。

「口から摂取したコラーゲンが、分解されずにそのまま体内に吸収されるのなら、体内で異物として認識されてアレルギー反応が起こり、とんでもないことになる。そんなことは起こらないから、口から摂取したコラーゲンが体内に直接入ることはない。」

うーん、こっちの方が説得力あるなぁ。
(ちなみに、ネズミにウシのコラーゲンを(2回)注射すると、アレルギー反応が起こって関節リウマチのような症状を起こします。)

1つ目の説明だと「でも実際に入ってるかもしれないじゃない」なんて反論されたら、「実際に入っていないこと」をこちらが説明しなくてはいけません。

2つ目の説明では、「入っていたらこうなるはずだけど、そんなことは起こっていない」とこちらが論じているので、反撃の余地を与えません。

賢い議論というのは、こうするんだなぁ、と感心してしまいました。

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[ 2009/09/04 21:27 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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