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薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

保冷剤と紙おむつ。 はてなブックマーク - 保冷剤と紙おむつ。

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いよいよ梅雨に入りましたね。
雨は降らないけど、毎日じめじめした日が続きます。

で、こんな暑い日、娘と遊ぶ道具は「保冷剤」。
冷凍庫から出して、しばらく経った保冷剤、
くにゃくにゃ柔らかい袋を、
2人でこねこねこね回します。

ひやっとした感覚がとっても気持ちいい~。
ときどき、足や腕に押し当てて、
キャァキャァ言うのが、またかわいい。
じめじめ感が、少しは飛んで行くようです。

会社では、注文した冷蔵品が届くたびに、
たくさんの保冷剤が出てきます。
リサイクルをすることになってはいるのですが、
一部は冷凍庫で凍らせておいて、
実験のときの冷却用につかったり、
暑いときの涼みにつかわせてもらってます。

この保冷剤に含まれているのは、
99%の水とポリアクリル酸ナトリウムという物質。
このポリアクリル酸ナトリウムは、
自分の体積の200倍くらいの水を含み、
ゼリー状になることが出来ます。
保冷剤の独特のプニャプニャ感は、
多くの水を含んだポリアクリル酸ナトリウムの感触、
なのです。

保冷剤を冷凍庫に入れてやると、
ポリアクリル酸ナトリウムに吸収された水は、
カチンカチンに凍って氷になります。
この氷がじわじわと溶け出すときに熱を奪って、
周りの温度を低下させるのです。
氷がとけたとしても、溶けて出来た水は、
ポリアクリル酸ナトリウムに吸収されるので、
水でびしょびしょになることはありません。
これが、保冷剤のメカニズムです。

このポリアクリル酸ナトリウム、
その優れた吸水性のため、
紙おむつの吸収シートにも使われています。
娘の遊び道具の保冷剤と、
娘がついこの間まで使ってた紙おむつ、、
原理が一緒というのは、何か不思議ですね。

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[ 2009/06/13 22:10 ] 家族の話 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
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