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薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

弱毒性とはいうけれど。 はてなブックマーク - 弱毒性とはいうけれど。

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報道によれば、WHO(世界保健機構)は、今回の新型インフルエンザは、強毒性のものではなく、弱毒性と呼ばれるタイプであろうという見解を示しました。新型インフルエンザの遺伝子配列を調べた結果、今回のウイルスには強毒性を引き起こすために必要な遺伝子が欠如しているとのことです。

ここでいう強毒性ウイルスとは、インフルエンザの症状が呼吸器症状だけでなく全身の臓器の機能低下につながるという性質を持つウイルス。一方、弱毒性とは毎年流行するインフルエンザのように、主に呼吸器症状だけを示すウイルスのこと。

今回の新型インフルエンザは感染力は強いものの、通常のインフルエンザと同程度の毒性ではないか、とWHOは指摘しています。タミフルやリレンザが有効と考えられることから、早期に発見することで十分治療可能だと思われます。

とはいえ、弱毒性だからといっても軽視してはいけません。実際、メキシコでは多くの方が亡くなっていますし、毎年流行するインフルエンザでも、全世界で数十万人の方が亡くなっています。また、今回のウイルスが突然変異を起こし、強毒性に変化する可能性もない訳ではありません。毒性が低いからこそ、宿主(ヒト)を殺すことなく、効率的に伝染し、変異の可能性を獲得することが出来る、という考え方も出来ます。

人から人への感染が繰り返されると、それだけで変異の可能性は増えます。毒性が強くなる以外にも、抗インフルエンザ薬に対する耐性発現なんかも予想されます。私たち一般の市民は、新薬をつくることも、ワクチンを作ることも、患者さんを直すことも出来ませんが、自ら予防措置を講じてインフルエンザの感染拡大を防ぐことはできます。

手洗い、うがい、マスク、気になる発熱は「発熱相談センター」へ連絡を、感染国への不要不急の訪問を避ける。簡単で当たり前のようなことですが、簡単なことほど、きちんと行うのは難しいものです。小さなことからこつこつと、ですね。

訂正:発熱があった場合は、すぐ病院に行くのではなく、「発熱相談センター」へ連絡をして指示を受けてください。病院にそのまま行くと、他の患者さんへの感染拡大の可能性があります。

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[ 2009/04/30 11:37 ] 病気の話 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
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