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薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

激烈なかゆみ、とは。 はてなブックマーク - 激烈なかゆみ、とは。

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「かゆみの重症度の基準」というものがあります。
かゆみ止めの薬の臨床試験に用いられていて、
自分のかゆみの症状がどの程度なのかを
5段階にわけた症状の中から選ぶというものです。

中でも、いちばん重症な「激烈なかゆみ」については、
こんな表現がされています。

激烈なかゆみ
日中の症状
いてもたってもおられないかゆみ。掻いてもおさまらず、ますますかゆくなり仕事も勉強も手につかない。

夜間の症状
かゆくてほとんど眠れず、しょっちゅう掻いているが、掻くとますますかゆみが強くなる。

なんか、見てるだけで痒くなってしまいます。。

かゆみを生じる病気としては、
アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気が思い浮かびますが、
実は、他にも意外なかゆみに悩んでいる患者さんがいます。

それは、腎臓が悪く人工透析をうけている患者さん。

アトピー皮膚炎でおこるかゆみは、
ヒスタミンなどの炎症を起こす物質によることが多く、
適切な薬である程度は押さえ込むことができます。

しかし、透析患者さんのかゆみの原因はまだ分かっていません。
透析患者さんのかゆみは抗ヒスタミン薬が効きにくく
とても治療しにくいかゆみとされています。

かゆみというと軽い症状のように思えますが、
とめられないかゆみというのは、
ものすごくしんどいのではないかと思います。

そんな中、東レの製薬部門が開発した
透析患者さんのかゆみを抑える新薬
「レミッチ(主成分ナルフラフィン塩酸塩)」が
つい先日鳥居薬品から発売されました。
レミッチは、かゆみの原因をとめるのではなく、
かゆみを伝える神経の働きを抑える薬だと考えられています。

参考;レミッチの話へのリンク

普通の人にはあまりなじみのない地味な新薬ですが、
限られた患者さんへの薬を丁寧に作りあげていくことも
製薬会社に取っては大事なことだと思います。

(ちなみにナルフラフィン塩酸塩のアトピー性皮膚炎に対する
開発はマルホが行っているようです)。


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[ 2009/03/28 23:54 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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