FC2ブログ

薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

目が美しくなる薬。 はてなブックマーク - 目が美しくなる薬。

↓まずはご挨拶のポチ!
banner_top.gif


目が美しくなる薬、、なんてのがあったら、皆さんはどう思いますか?

アイビナール(万有製薬、主成分イブジラスト)って名前の目薬があります。この薬の名前は、「目(eye)が美しくなる(美なる)」→アイが美なる→アイビナールっていう語呂合わせから命名されたそうです。

アイビナールは、花粉などが原因でおこるアレルギー性結膜炎の治療に用いられる薬です。アイビナールは、アレルギー反応を引き起こす原因となるケミカルメディエーターという生体内物質の分泌を止める事で、アレルギー症状を抑えます。

花粉症でカユカユのしょぼしょぼの充血した腫れぼったい目は、確かに美しくはありませんよね。

目が美しくなる薬といえば、アトロピンという薬もあります。アトロピンは、ベラドンナという植物のエキスから見つかった物質です。ベラドンナのエキスは、はるか昔、目を美しくするという点眼薬として、使われていました。ベラドンナのエキスに含まれるアトロピンには、目の中の瞳孔の大きさをコントロールする神経に作用して、瞳孔を開くという作用(散瞳作用)があります。「ベラドンナ」とは、イタリア語で「美しい女性」、瞳の大きい女性は、昔から美しいと言われてたんですね。

このアトロピンは、薬学部の教科書には必ず出てくる薬です。アトロピンは、ヒトの神経伝達に重要な役割を果たすアセチルコリンという物質の働きを抑える薬で、胃や腸の痙攣を押さえたり、不整脈の治療、変わったところではサリンなどの神経ガスによる中毒の治療にも使われます。

残念ながら、現在では「目を美しくする」という使い方はされていません。あしからず。

本日もお越しいただきありがとうございます。
元気の源、応援ポチ!もお願いします。

banner2.gif


にほんブログ村 科学ブログへ
関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加

[ 2008/12/13 22:01 ] 薬の話 | TB(-) | CM(-)
 

スポンサードリンク

この日記のはてなブックマーク数

このブログが生まれて
最近のコメント
プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/

ミニ提灯データベース
http://kentapb.nobody.jp/
でどうぞ。


本ブログに関するご質問・ご意見などはこちらまで↓
ご使用の際は、@マークを半角に直してください。

kentapb@gmail.com

トラックバック


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...