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薬作り職人のブログ

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ロメットの名前の由来。 はてなブックマーク - ロメットの名前の由来。

ロメット(田辺三菱製薬、主成分レピリナスト)は、気管支喘息の治療に用いられる薬です。気管支喘息の症状は、気管支がアレルギー反応によって過敏になり、気管支の筋肉が収縮しやすくなることで起こります。ロメットは、このアレルギー反応の原因となるケミカルメディエーター(ヒスタミンなど)という物質が、生体内に放出されないようにすることで、気管支喘息の発作が起こるのを防ぎます。

ロメットの名前の由来。
ロメットは、効果が長い時間持続する事が売りなので、「ロングなメリット」という意味を込めて、ロメットと命名されたそうです。

以前取り上げたコンタックの由来とおなじで、持続性があるというのは、薬に撮って大きなセールスポイントになります。


ロメットの主成分はレピリナストという化合物ですが、実際に体内で喘息予防効果を起こすのは、レピリナストが分解されてできた化合物(活性代謝物)です。

この活性代謝物は、細胞レベルでは強いケミカルメディエーター抑制作用をもつのですが、そのまま飲み薬にした場合には、胃や腸から吸収されないので、効果を示す事ができません。
そのため、この活性代謝物に化学的な変化をくわえ、吸収されやすい形にしたのがレピリナストです。レピリナストは、吸収されると同時に体内の酵素によって分解され活性代謝物となり、気管支のアレルギー反応を押さえるのです。

レピリナストのような、体内で変化を受けてはじめて効果を示す薬をプロドラッグとよんでいます。


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ロメット(レピリナスト)と、その活性代謝物の構造式

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[ 2008/11/09 22:44 ] 薬の名前の由来 | TB(-) | CM(-)
 

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薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


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