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薬作り職人のブログ

新薬のアイデアを考える人から見たいろんな話。

失敗が面白い。 はてなブックマーク - 失敗が面白い。

「スタチン」と呼ばれる薬を発見した日本人研究者が
アメリカ医学界で最高権威のあるラスカー賞を受賞しました。

この人は、遠藤章さんといって、
三共(現在の第一三共)に勤めていたときに
微生物が創り出す物質の中からスタチンを発見しました。

このスタチンは、血液中のコレステロール量を下げる薬で、
心臓病の原因となる動脈硬化を予防するために有効です。

現在では、スタチンは数々の製薬会社から発売され、
世界で最もたくさん使われている薬となっています。
ラスカー賞は、この功績に対して送られました。

さて、この遠藤さん、自分のスタチン発見伝を本にされてます。
(サイン入りの本をもってたりします)

自然からの贈りもの―史上最大の新薬誕生

この本、スタチン開発の裏話がいろいろ書かれています。

スタチンの発見自体は遠藤さんが一番乗りだったのですが、
会社の特許対策の失敗や安全性試験の解釈の失敗などの、
様々な失敗がネックになって、
商品化一番乗りをアメリカの企業に取られてしまいました。

(その後、遠藤さんは、より優れた「メバロチン」を開発して、
世界にその名をとどろかせたのですが)

こういうサクセスストーリーでは、
最終的に成功した、というところよりも、
失敗がどのように起こったか、その後どうしたか、
という過程が、読んでいて面白いですね。

人の不幸がおもしろい、、というわけではもちろんないです(笑)
自分たちの仕事にも起こりうる事態だけに、
とても参考になるし、その時の苦労も実感できるからです。

たとえ私たちに遠藤さんのような大発見の機会がないとしても、
小さな発見を積み重ねていき、
先人の失敗を避け、乗り越えていけば、きっといい結果が得られる、
そんな気持ちで、日々お仕事してます。

本日もお越しいただきありがとうございます。
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[ 2008/09/16 22:23 ] お薬作りの日記 | TB(-) | CM(-)
 

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プロフィール

薬作り職人

Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。

薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。

観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。


薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/

お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/

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