薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
アホとバカと学問。
最近読んだ本の話。

「全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 」松本 修 著

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これ、関西の人気テレビ番組でさる
「探偵!ナイトスクープ」から生まれた本です。

「全国アホ・バカ分布考」というのは、
もう10年以上前のナイトスクープでとりあげられた
「関西ではアホ、関東ではバカ、ではその境目はどこ?」
という視聴者の依頼から始まった、大調査のことです。

「アホ、バカ」の東西の境目を調べるうちに話は大きくなり、
日本全国の「アホ、バカ」を意味する方言はなにか調べよう、
という壮大な番組になりました。

そして、さまざまな古文書や全国の市町村での調査の結果
「アホ、バカ」の方言の分布には
驚くべき法則があることがわかったのです。

この番組は、方言の研究者の間で「貴重な研究だ」と絶賛され
様々なテレビ何組の賞を総なめにしました。

「全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路」は、
この番組を作る過程や後日談を綴った本です。

書いたのは番組のプロデューサー、学問とは無縁の人です。

しかし、この人がやってることはまさに研究、学問です。

得られたデータを整理し、いろいろな資料と比較して、
自分で仮説を立て、それをインタビューなどで検証していく。
仮説を修正して、さらに深く考察をして、真理を求める。

文系理系の差なんてありません。

仮説をひらめいたときのおどろき、
検証方法を考えるときの悩み、苦労、
そして、仮説が証明されたときの喜び。

私が研究生活で味わってる感情が、この本で全て体験できます。

研究や学問とはどのようなことか、
知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

ちょっと厚めの文庫本ですが、中身は全然難しくありません。
日本中の「アホ、バカ」の方言を見るだけでも楽しいですよ。
そして、日本の方言がとても好きになると思います。


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