薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
バイオマーカー。
「バイオマーカー」という言葉があります。

バイオマーカーというのは、
「病気の状態をあらわす指標」のことです。

いろいろな病気を診断したり、
病気の治療効果を調べるために
様々なバイオマーカーが用いられます。

高血圧は「最高血圧、最低血圧」
糖尿病は「血糖値、HbA1c」
動脈硬化は「コレステロール、中性脂肪」
痛風は「尿酸値」
肝臓病は「GPT、GOT」

などなど、おなじみの言葉ばかりです。

昨日の「腹囲」も、バイオマーカー??なのかな。
あやしいけど。

さて、どんな病気にもバイオマーカーがありそうですが、
バイオマーカーで表せない病気もあります。

それは、「痛み」です。

「痛み」を表すバイオマーカーは、今のところありません。
どんなに頭が痛くても、どんなにお腹が痛くても、
客観的な数字で、痛さの加減を伝えることはできません。

「痛み」を表すには、「痛い」と言うしかないのです。

だから、他人の痛みを知るということは、
とても難しいことなのです。

「痛み」をあらわすバイオマーカーはないかもしれないけど、
せめて、他人の痛みを受け入れる心はもっていたいものです。


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