薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
成功と失敗。
実験の合間に図書室にいき、
ぱらぱらと業界紙を見ていると、
2007年の世界の新薬開発状況が乗ってたので
ちょっと実験をお休みして見入ってしまいました。

2007年、世界に登場した新薬は約30種。
そのほとんどは、日本では承認されていない、
アメリカ、ヨーロッパなどの海外の薬です。

そして、その30種類の中で、
全くの新しいメカニズムをもつ新薬、
いわゆるピカ新、first in classというのは
3つしかありません。

そのうち2つはAIDSの薬、もう1つは高血圧の薬で、
癌やアルツハイマー病などの薬は
残念ながら出ませんでした

で、その新薬のリストの裏には、
それよりもずっと多い数の「開発失敗した薬たち」

実際に患者さんに投与して効果を確かめる、
「後期臨床試験」という試験で脱落した薬たちです。

脱落の原因は、さまざまで
効果が弱い、副作用が出た、採算が取れない、秘密、、
中でも「効果が弱い」というのが多い印象を受けました。

これらの薬は、厳しい動物実験から選ばれ抜いた
いわゆるエリートたちなのですが、この結果。
動物の実験からヒトへの効き目を予想するのが、
いかに難しいかが分かります。

2008年は、どんな新薬が出てくるのでしょうか。
来年の新薬のリストが、
今年よりも長くなることを期待しています。

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