薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
カメラ屋と薬屋。
今日ネットで見た突然のニュース、驚きです。

カメラでおなじみの富士フイルムが、
製薬会社の富山化学を買収するそうです。
カメラ屋と薬屋、、意外な組合せ。
全然思いつきませんでした。

私が使ってるカメラは、富士フイルムのFINEPIX。
昔は写ルンですなんてのも使ってました。
それだけ身近な会社だけに、
製薬業界へ乗り込んでくるとは意外です。

しかし、最近の富士フイルムのCMを見てたら、
なんとなく伏線のようなものはあったような気がします。

乳がんの検査機器、マンモグラフィのCM。

富士フイルムは、もともと写真に強いことから、
お医者さんの画像診断の世界では、かなりの存在感があります。
そういえば、うちの研究所の中にも、
富士フイルムの画像解析機器が何台もおいてあります。

病院とのつながりが強く、業界の内情も知った上で、
お薬の世界でもやっていけると判断したのでしょうか。
画像診断から治療まで、自社で幅広く手がけたいという
大きな夢があるのかもしれません。

富山化学は、小さいけど骨のある会社で、
私がひそかに気に入っている会社です。
学会に行って、富山化学の演題のとこにいくと、
いつもちょっと渋い薬を発表してるんですよね

いま一押しの薬は、インフルエンザの治療薬のT-705。
タミフルやリレンザとはメカニズムが異なる
全く新しいタイプのインフルエンザ治療薬で、
現在臨床試験が行われています。
他にもユニークな薬を開発していて、要注目。

ただ、富山化学の場合は、会社の規模が小さいので、
自社だけでは、幅広い開発活動がなかなかできない、
という問題を、常に抱えていたんだとおもいます。
富士フイルムがお金をだしてくれれば、
もっとやりたいことができる、と判断したのかもしれません。

これからは、製薬会社が一社で独立して存続するには、
ある程度の規模を持たなくてはいけません。
小さい製薬会社が製薬業界以外の巨大メーカーに買収される、
という動きは、これからもたくさんあるのかもしれませんね。

で、うちの会社は大丈夫なんだろか。


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