薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
グラフ1枚、*一つ
実験データを取り終わり、
エクセルで計算して、グラフを出して、
専用の統計ソフトを使って解析します。

このソフト、薬が効いているかどうかを判定するという
大変に大事な役目をもっています。

いくらグラフの上で薬が効いているように見えても、
このソフトでOKがでなければ、世の中で通用しません。

私たちに取っては、神さまみたいなソフトです。

判定は、統計学にのっとった計算によって
厳正におこなわれます。
実験を行う前から判定方法は決められているので、
ズルや手心は一切なし。

判定は、あっというま。
ずらずらっと数字が出てきて、終わりです。

p valueっていう数字が結果を決めます。

p value < 0.05 であれば、バンザイ!
とりあえず、人前で胸はって薬が効いてるって言えます。

一日で終わる試験でも、半年かかる実験でも同じ。
p valueが出る瞬間が、一番緊張します。

p value < 0.05 であるときには、
この業界の慣習に従って、
グラフの上に*(アスタリスク、星)を付けます。

半年やった実験の結果が、グラフ1枚、*一つ。
はじめて見る人に取っては、ただのシンプルなデータですが、
その影には、多大な努力と、研究者の歓喜が見えてくるんです。

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