薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
嫌われBさんの一生。
これまでのあらすじ

K君はAさんとつきあいたくてがんばってるのに、
Aさんの友達のBさんに猛烈にアタックされて困っています。

(開発中の副作用をなくしたいのに、工夫すればするほど副作用が強くなってしまい困ってる、ということ)

って、先週と変わってないやん。

「Bさん頑張れ」の声が多い(?)ので、今日は、Bさんの話。

実は、Bさん、波瀾万丈の人生を送ってきました。

Bさんは、ある病気に関連したタンパク質。
その病気の治療薬S君の恋人(ターゲット)でした。
(その時はBさん、まだ世の中に顔を出してません)。
S君は、大変に期待されていて、
臨床試験の結果が注目されていました。

ところが、、、この臨床試験が、Bさんのつまづきの始まり。
臨床試験の結果、死につながる副作用が発見されたのです。
これは大変だ、ということで原因を探っていくと、、
Bさんが原因でした。

これが、Bさんが世の中に出るきっかけ。

Bさんは、病気の原因のタンパク質であると同時に、
体の中で大変大事な働きをしていたのです。
たしかにS君のパートナーとしては最適だったのですが、
S君とつき合うのに夢中になりすぎて、
体の中での働きをさぼってしまったのです。
おかげで、大変な副作用を生じさせてしまいました。

S君は、お蔵入りとなり、Bさんも表舞台から消えました。

しばらく経つと、薬の世界で変なことが起こり始めました。
社会に出だしたばかりの薬の卵たちが、
次々に姿を消していったのです。

そう、Bさんです。
Bさんが、いろんな薬たちにアタックしていったのです。
Bさんは、外見を気にしません。中身に惚れて、惚れ抜きます。

アレルギーの薬のX君もそうでした。
愛するHさんがいるにもかかわらず、Bさんと浮気。
Bさんのアタックに、X君は、まいってしまいました。
おかげで、副作用が出て、X君は薬の世界から追放されたのです。

いまでは、すっかり嫌われ者になってしまったBさん。
優秀な薬の卵たちが、Bさんと浮気しないよう、
世の中の製薬会社はにらみを利かせています。

Bさんは、体になくてはならない魅力的なものなんだけど、
おつき合いを許すことはできません。

K君、こういう事情だから、B子さんには振り向かないで。
Aさんだけを見続けて。

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