いつも使ってる道具に、ピペットというのがあります。一定量の液体をはかり取るのに使う道具のことで、バイオやってる人なら、一度は使ったことがあると思います。100万分の1リットル(1マイクロリットル)という単位で、液体をはかり取ることが出来ます。業界では、ピペットマン(ギルソン社製のピペット)という名前の方が、通りが良かったりします。
なんで、こんなに少ない液体をはかり取るのでしょうか。
バイオの実験と言うと、試験管とかフラスコとかイメージされる方が多いと思うんですが、私たちが普通使ってるのは、96穴プレート、つまり96個のくぼみ(well)がついたプレートです。1つのwellの中には300マイクロリットルの液体が入り、この中でいろんな反応を行います。
評価しなくてはいけない化合物の数が半端じゃないので、試験管一本一本でやってたら、とてもじゃないけどやってられません。あと、できるだけ化合物はケチケチ使わないといけないので、使用する液体の量を出来るだけ少なくしないといけません。というわけで、ピペットを使って、96穴プレートの wellのなかに、1マイクロリットルの単位でチビチビと液体を入れていくのです。
1つ1つのwellに、ちまちまと入れていくのはしんどいので、写真のようにいっぺんに12個のwellに入れることが出来るピペットを使うことが多いです。最近の機種だと、一度に10回分の液を量りとり1回ずつ入れていくという、分注作業が出来るタイプもあります。これだと、96well入れるのに30秒かかりません。昔、1wellずつ10分以上かけていれてたあの苦労は何だったんだ?と思います。
マイピペットってのが、あこがれなんですけどね。一本数万〜十数万するんで、手が届きません。残念。
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