薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
たくさんの化合物をどう呼ぶか。
製薬会社では、毎日多くの化合物が合成されます。
週に何回かは、私のところにも、
有機合成のプロが作った化合物がやってきます。

さて、そのたくさんの化合物をどう呼ぶか。
さすがに一つ一つに丁寧に名前をつける訳にはいけません。
数十万も数百万も、思い浮かびませんよね。

というわけで、普通は化合物に番号をつけて管理します。
番号の付け方は会社により様々です。
大抵の場合、アルファベット+数字って形式みたいですね。

そして、いよいよ臨床試験、って時になると、
また改めて番号(開発コード)を付けたりします。

会社ごとのアルファベットは、こんな感じ。

武田薬品工業 TCV, AD, TAK
三共 CS
アステラス製薬 YM(旧山之内製薬),FK(旧藤沢製薬)
第一製薬 DU, DF, DX, DL, DZ
エーザイ E
大日本住友 AC(旧大日本製薬), SM, SMP (旧住友製薬)
小野薬品 ONO
大塚製薬 OPC
大正製薬 TS
キッセイ薬品 KAD, KMD, KUR
アストラゼネカ AZD
などなど。

傍目には無味乾燥ですが、
見る人が見るとかっこいいんですよね、これが。
いい薬ほど、番号もなんかかっこいい(気がする)。
特に自分が関わってる薬なんかは、特別光って見えます。
それに、めったにないことなんですが、
運良くキリ番だったりするとうれしかったりもします。

さて、来週くるのは、何番の化合物だろう。

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