薬作り職人のブログ
製薬会社研究者の視点から見たいろんな話。
ドロップ
ドロップといっても甘いものでありません。

薬が、その開発過程で開発中止になることを
ドロップするといいます。

最近、あちこちの会社の薬物が
臨床試験でドロップしています。
これは今に始まったことではありませんが、
特にこの数年、多くの話を聞いたような気がします。

ドロップの一番の原因は、やはり副作用。
肝臓まわりの副作用(毒性)が認められることが多いです。
(主薬効が弱い、、などという情けない原因ももちろんあります)

もちろん、臨床試験の前には、
動物(ラット、イヌ、サルなど)での試験を実施し、
大量投与しても毒性が出ないことを確認しています。

それでも、ヒトに投与するまで分からない
というのが、現状です。

ヒトに投与する前に毒性が予見できないか、
現在、トキシコゲノミクスなどという方法論
(毒性に関与する遺伝子をヒトゲノムから見つける)
が出てきてますが、まだ始まったばかりです。

臨床試験の段階でドロップするのは、
それはそれでいいと思います。
きちんと毒性をチェックできてる訳ですから。

しかし、これだけドロップばかり続くのをみてると、
現在の創薬方針を根本から変えないとだめなのでは
と思います。

じゃあどう変えればいいのか、、
今世紀の大きな課題、、ですかね。
20世紀のようにうまくは行かないのだ。


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