「計画」というのは、前もってきちんと策定されていないと意味がありません。また、書かれているとおりに行うことを前提として様々な対応を考えたり実行したりします。そのため、早いうちに計画をたて、かつ、きちんと実行してもらわないと、いろいろなところでトラブルが生じることになります。
計画停電というのは、まさにその典型的な例です。
関西の使用制限令見送り 1日2時間の計画停電準備 - 47NEWS(よんななニュース)
火力発電所の大規模なトラブルに備え、北海道、関西、四国、九州の4電力で計画停電の準備を進める。実施する際は1日1回、2時間程度にとどめ、事前に公表する。
英語の勉強は積み重ねが大事だといいます。
たしかに、英語の力をつけるには、文法事項や単語の習得、リスニング力の強化、英作文、などの基本的な事柄を、コツコツと積み重ねていくことが必要なのは確かです。
ただ、ここで問題となるのは、「何をどれだけ積み重ねるの?」ということです。
「英語の知識を積み重ねる」ことは、それほど難しいことではありません。いろんな参考書を見ながら、計画的に勉強をしていけばそれなりの結果は得られます。どれだけの知識が得られたかを確認するためは、TOEICや英検などの方法が整備されています。
とはいっても、「英語の知識を積み重ねる」ことだけが全てではないし、それで十分ではないことは確かです。
文法事項や単語を覚えても、リスニング力や英作文がある程度かけても、英語を仕事で十分使えない人はたくさんいます(私もその一人です)。いくら座学の勉強を続けても、その結果が世の中に通用しない、ということは、英語だけでなくいろいろな分野でも見られることです。特に、英語に関しては、相手があることなので、勉強の結果が実際の行動に反映しないことがはっきりと分かります。
知識の積み重ねというのはTOEICの点数などで推し量ることはできます。しかし、それは英語の能力のある一面(しかも最低限のもの)を見ているだけに過ぎません。知識の積み重ねというのは、テストの点数などの形として現れやすいものではあります。しかし、それが「自分が欲しいと思っていたコミュニケーションの能力なの?」といわれると、「あれ?そうだっけ?」と思う人も多いと思います。
英語の上達に必要なのは、「知識の積み重ね」と「使用経験の積み重ね」です。知識の積み重ねは、必要最小限でもかまいません(TOEICの点数だと、600点程度でも十分かもしれません)。インプットに関する使用経験というのは、読むことについては「多読」、リスニングについては「Podcast」や「Webラジオ」で対応できます(これについての紹介記事は、Web上にたくさんたくさん存在します)。ただ、ほんとうに必要で、かつ得にくい使用経験というのはアウトプットに関するものです。
私の場合は、仕事での文書作成自体が「アウトプットの使用経験の積み重ね」になりつつあります。専門分野のしかも定形表現の積み重ね、ではあります。しかし、何度も何度も書いてるうちに、(少なくとも仕事上で書きたいことについては)書けるようになってくるものです。話す方についてはまだまだなので、なんらかの方法を考えなくてはいけないと思ってます。
英語が使えるということは、英語でのコミュニケーションにおいて臨機応変に対応できる(例え片言の英語であっても)ことだと思います。繰り返しますが、必要な知識というのは、それほど多くはありません。英語の勉強を積み重ねるということを「知識の積み重ね」だけで考えると、方向性がずれてしまって「役に立たない知識の積み重ね」になってしまう可能性があります。
「自分が欲しいと思っていたコミュニケーションの能力って何?」を意識して、「使用経験の積み重ね」をするための方法を考えていくことが大事だと思います。
食欲を低下させる薬というのは時々話題に登りますが、食欲を更新させる薬というのはあまり話題に登りません。ちょっと食欲がない程度であれば、食事のメニューを工夫するか、市販の胃腸薬(苦味健胃剤など)を服用する程度で十分です。
しかし、これらの工夫では食欲が回復しない状態もあります。例えば、精神的な原因によるものとして「神経性食思不振症(いわゆる拒食症)」が挙げられます。また、胃炎や胃潰瘍が起こっていないのに胃もたれや吐き気があって食事ができない「機能性胃腸症」という状態もあります。ガンの末期には、がん細胞によって栄養障害が引き起こされ、体重が異常に減少する「カヘキシー」と呼ばれる状態が起こります。これらの状態では、何らかの手当をして食欲を回復させないと、体内に十分な栄養が行き渡らず、全身状態が悪くなってしまいます。
食欲をコントロールする機構についての研究は古くから行われています。しかし、その研究の殆どは、食欲を抑制させ「病的な体重増加」を抑制するための「抗肥満薬」の開発に結びつけようとするものでした。様々な食欲抑制剤が開発され、幾つかは市場にも登場しました。しかし、これらの薬には中枢性の副作用(自殺企図)を引き起こすものもあり、安全な薬として世の中に定着するというところまではいたっていません。
抗肥満薬はダイエットに使うものではありません。薬作り職人のブログ
中枢性の抗肥満薬開発についての記事。
食欲抑制剤の開発が集中して行われている一方、食欲亢進剤についての研究はあまり世の中に出ることはありませんでした。
そんな中、日本で食欲亢進剤の開発を目指していたプロジェクトがあります。ヒトで食欲を増進させる「グレリン」というホルモンをターゲットにした創薬活動です。
「グレリン」は国立循環器病センターの寒川賢治らによって1999年に発見されました。このグレリンを動物に投与すると、食欲が亢進し摂食量(餌を食べる量)が増えます。また、消化管の蠕動運動が促進する作用を持つことも食欲亢進作用につながると考えられています。そして、「グレリンを人に投与すれば、神経性食思不振症などの治療薬として使えるのではないか」というアイデアを元にした臨床試験が、この数年間行われてきました。
しかし、先日の報道によると、グレリンの臨床試験は残念な結果に終わりました。
医薬経済社:第一三共 第3相の拒食症薬、「グレリン」が開発中止
第一三共が第3相試験を進めていた拒食症薬「SUN11031」(一般名=ヒトグレリン)の開発を中止していたことがわかった。「神経性食欲不振症」の適応で試験を進めていたが、「初期目標を達成できなかった」
グレリンがヒトで効果を示さなかった原因については明らかにされていません。ただ、グレリン自体ではなく、化学合成によってグレリンと同じような作用を持つより強力な化合物を作り出すことで、食欲亢進剤として十分な効果を示す薬剤ができる可能性は残っています。
とはいっても、そのような化合物の開発に製薬会社が手を出せるかどうかは微妙なところです。グレリン自体を使った研究には、化合物を探しだすプロセスが入っていないので、時間やコストは掛かりません。これが、一から薬を作るとなると膨大なコストが必要となります。
食欲亢進薬について、今後どのような動きがあるのかはわかりません。「ニーズはあるはずなのだけど、それほど多くはない」というのが、創薬活動を足踏みさせる原因の一つであるのは確かです。このためらいを動かすためには、やはり、国などからの何らかの後押しが必要なのだと思います。
「虚構新聞」というサイトがあります。
虚構新聞は、現実世界を元にした「嘘のニュース」を伝えているサイトです。
虚構新聞のサイトにある「Kyoko Shimbun(虚構新聞)について」というページには、以下のように書かれています(この記載自体は記事本文があるページには書かれていませんが、各記事にはこのページへのリンクは張ってあります)。
Kyoko Shimbun News(虚構新聞ニュース)は、虚実の狭間を行き交う可能性世界の事件を報道するニュースサイトです。
当サイトは現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉が開設の目的であり、この記事を通じて元ネタである世の諸事象に関心を抱いていただきたいと思っております。
当然のことながら、弊社が取り上げるニュースはすべて虚構のものであり、現実の人物・事件・団体とは関係ありません。また、閲覧者を騙して喜ぶ、世間を騒がせるというような悪意も持っておりません。
まれに弊社の報道を現実のものと誤解される方がいらっしゃるようですが、冷静な判断力を持って記事をお読みになられますよう、厚くお願い申し上げます。
虚構新聞に出てくる記事には、大きく分けて2種類あります。
一つは、「そんなことあるわけない!」という明らかに嘘記事とわかるものです。
はんぺんが空を飛んで行く、、、これが本当のニュースと信じる人は(おそらく)いないでしょう。で、馬鹿馬鹿しい内容のなかにも、最後には「食品の放射性物質基準」についての皮肉も書かれていたりもします。
もう一つは、「あれ?これホント?」のように一瞬信じてしまいそうな記事です。もちろん、虚構新聞内の記事なので嘘なのですが、「虚構新聞のサイト外」で紹介されていると嘘かホントか判断しにくいタイプのものです。
「この人(政治家とか芸能人)なら、こんなコトしそうだよなぁ」 という事を、その記事が書かれたときのタイムリーな話題にかぶせるという手法で書かれた記事の威力は強力です。
例えば、こんな感じ。
この記事の見出しをツイッターで見た時には、私も信じそうになりました(記事の虚構新聞のロゴを見て気がついた)。また、虚構新聞を知らない人の間では「本当のニュース」として伝わったりしました。まさに「あまりに出来過ぎた嘘は、本物と見分けがつかない」ということを表わす好例です。
「できすぎた嘘」を作り出しているのは、非常に計算されたネタの配置(違和感なく自然に置かれている)と、新聞の文体を忠実に模倣した文章スタイルです。この2つが、「虚構」という前提を見えにくくしてしまうのです。
虚構新聞を見慣れた人にとっては、この「虚構の見えにくさ」を味わう(これはうまいなぁ、という感覚)のが醍醐味でもあります。ただ、虚構新聞を知らない人にとっては、「虚構の見えにくさ」をすんなり受け入れるのはやはり難しいんだろうな、とも思います。
というわけで、ツイッターなどで「あれ?これホント?」というような内容の記事が紹介されていたら、まずは「虚構新聞」のロゴが入ってないかどうか確かめるようにしましょう(冗談でなく、本当に)。
ゴールデンウイークが終わって一週間も立たないうちに、こんな記事がでてました。
朝日新聞デジタル:10月に5連休の「シルバーウイーク」 民主PT構想 - 政治
民主党が秋の大型連休(通称シルバーウイーク)の導入を検討している。すでにある祝日3日分を10月に集め、土日と合わせて5連休にする構想。旅行者が増えることで観光地での経済効果や雇用創出を見込み、2014年からの実施をめざす。
与党内のプロジェクトチーム内での話なので、実現の可能性があるかどうかも分かんらない話ですが、はっきり言って迷惑な話ではあります。国中が一斉に休みになってしまうと、仕事の点でも娯楽の点でもろくなことはありません。
仕事で、強制的に一週間のブランクが出来てしまうのは痛いです。すでに定着している年末年始とゴールデンウイークに関しては休みを織り込んだ計画設定をしています。それにしても、この一週間があれば仕事の段取りがものすごくうまくいくのに、と思うことは多いです。とくに、会社の仕事で長期間に渡る実験を組んでいる人などには多いのではないでしょうか。
娯楽については、「みんな一斉に休んだら、どこもかしこも人でいっぱいになる」ということに付きます。私は人ごみや行列、道路の渋滞が好きではないので、みんなが一斉に長い休みをとるときには、遠くへお出かけはあまりしません。近場でのんびりするか、家でごろごろするか。まぁ、このあたりについては家族全員がそうなので、家族内は平穏でいられるのですが。
別に長いお休みが要らないというわけではありません。長いお休みをみんな一斉に取るというのがよくない、というだけです。長いお休みを各人が好きな時期にとることができれば、これだけハッピーなことはありません。
私の会社では、夏休みは7月から9月の3ヶ月の間の連続した5日間を、個人が自由に選ぶことができます。各人があらかじめ予定を決めて自由に休みをとれるというのはとても有難いことです。仕事が一週間ぱったりと止まることはなく(これは、工場とかでは当たり前なのだと思うのですが)、仕事の段取りもしやすく、しかも世の中の人が一斉に動くときには仕事して、そうでない時に旅行とかをのびのびできるし。
無理やり日にちを決め、国から休日を与えられるくらいなら、企業に対し「社員が希望する5日間について休みを取らせる義務」を課すようにしてくれたほうがどれほどありがたいことか、と思います。
長い休みというのは一斉に与えられるものではなく、本来取りたい時に取るものなのです。休みがあればいいというものではなく、どうやったら休みやすくできるのか、というのを考えるべきです。
Author:薬作り職人
十数年、新薬の研究に携わる研究者(薬理系)でした。2012年4月から、企画職として、新薬のアイデア作りなどの仕事に取り組むことになりました。
薬学生向けの季刊誌MILで、「名前で親しむ薬の世界」「薬作り職人の新薬開発日記」って言うコラムを連載してました。
観光地で売ってるミニ提灯集めてます。妻子持ち(2児の父)、嫁さんからぐうたら亭主と呼ばれます。
薬&提灯 詳しくは
病院でもらった薬の値段
http://kusuridukuri.cho-chin.com/
お薬の名前の由来
http://drugname.onmitsu.jp/
ミニ提灯データベース
http://kentapb.nobody.jp/
でどうぞ。
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